投資信託で成功する人はここが違う
では、投資信託で成功する人とはどのような人か?答えは非常に簡単で、上述した投資信託で失敗する人とは全く逆のタイプの人間である。つまり、長期的な運用を心がけ、投資についてしっかり勉強し、自分で責任をもって投資判断を行える人だ。
そもそも投資は、短期運用より長期運用のほうがはるかに勝ちやすい。株式市場というのは長期的には上昇しやすい特徴があるからだ。理由は非常に単純で、2016年現在も世界経済は成長を続けている。経済が成長すれば、株価も上昇しやすい。だから、長期運用を心がける投資家は勝ちやすいのだ。一方、短期運用はプロであっても勝ち越すことは難しく、ただの個人投資家が勝ち越すのは至難の業だ。そういう意味で、長期投資を前提に設計されている投資信託は、長期投資を心がける投資家にとっては非常に便利な金融商品だ。
投資信託で成功する人のもう一つの特徴は学習意欲が高いことだ。投資信託に限らず、投資で成功する人は学習意欲が旺盛で、どんどん学ぼうとする。自分が投資している国や業界についてはもちろん、商品や投資手法までしっかりと勉強する。学ぶことでより自信をもって投資を行えるから、多少の損では動じない。むしろ一時的なイベントで株価が下落したらチャンスと考えて更に買い増すこともできる。自分が購入した投資信託について深く理解しているかどうかで、その後の投資判断は大きく変わってくる。
また、自分でしっかり勉強して投資信託を買った他人を責めたりはしない。失敗したと思ったら、素直にそれを認め、失敗から学ぶことができる。だから同じミスもしないし、長期的に利益を出すことができる。
投資信託で成功するには、投資から学び、長期投資を心がけよ
投資信託で成功するために必要なことは、長期投資を心がけ、投資についてしっかり勉強することだ。個人的には、投資とはお金を稼ぐことではなく、学ぶことだと思っている。投資を楽しみ、投資を学べば、自然とお金はついてくる。
失敗している個人投資家はまずお金ありきで考えてしまう。そこが大きな落とし穴だ。まずはお金ではなく、投資を好きになり、楽しむことが何よりも重要だ。投資を好きになれば学習意欲も高まり、投資で成功する確率は飛躍的に高まる。これから投資信託をはじめようと考えている人には、お金を稼ぐことは後回しにして、まずは投資を好きになってもらいたい。
文・樟葉 空(アナリスト)/ZUU online
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