老後お金に困らない人はお金との付き合い方がとても上手。そのような人には共通した特徴があります。この記事ではその中でも特に際立つ特徴を5つご紹介します。

1:夫婦ともに会社員である

ともに会社員だったシニア夫婦の大半は老後のお金に困っていません。

会社員は原則自動的に厚生年金の加入者となり、将来は国民年金と厚生年金を受け取れます。それによって夫婦それぞれが一人でも生活できる年金を確保でき、ゆとりある老後につなげられるのです。

現役世代はシニア世代より厚生年金が少なくなりそうですが、その分を企業型DCやiDeCoでカバーすれば老後のお金に困る可能性は低いでしょう。

2:「お金の知識」を持っている

「お金の知識」を持っている人も老後のお金に困っていません。

たとえば、ひと月にかかった医療費が一定額を超えると高額療養費制度が利用できます。また、確定申告で医療費控除やふるさと納税などの税金控除が受けられます。

こうした知識を持っていれば、過度な支出を抑えたり、節税したりできるでしょう。

また、銀行取引に関する以下のような知識を持っている場合も有効です。

・インターネットバンキングは銀行手数料が安く金利は高い
・ボーナス期に定期預金金利が高くなる銀行が多い
・住宅ローンの利息は頭金や繰り上げ返済で大きく減る
・外貨預金は元本割れありの投資商品

こうした情報を知っていると本当に老後にお金に困らないようです。

3:先取り貯蓄で資産形成を行っている

現役時代から先取り貯蓄(毎月収入が入ったらすぐにその一部を貯蓄に回すこと)を行っている人も老後のお金に困らないようです。先取り貯蓄は老若男女を問わず強くおすすめしたい「貯蓄の王道」です。

先取り貯蓄の方法には「預金」と「投資」の2つがありますが、投資商品は元本割れのリスクがあり、家計に余裕がない人にはおすすめできません。

その場合はリスクが小さい積立定期預金で、ある程度家計に余裕を持たせ、その後「つみたてNISA」などの低リスクな投資で効率よく老後資金を増やすのがおすすめです。

4:健康の大切さを知っている

老後にお金に困らない人は健康の大切さを知っています。

老後は病気のリスクが上がりますが、症状が軽ければ医療費や介護費用を最小限に抑えられ、家計にもゆとりが生じます。

老後にお金に困らない人はそれを知っており、若い頃から現在まで生活習慣の見直しや定期的な健康診断を行っています。それによって病気の重症化を未然に防ぎ、医療費等の支出を最小限に抑えています。

5:子どもや孫に出すお金を「聖域」にしていない

老後お金に困らない人は、子どもや孫に出すお金を「聖域」にしていません。

悠々自適の暮らしを楽しむ高齢者によれば、「子どもの教育費や孫にお金をかけすぎて老後資金が不足すれば自分たちが困る」「親や祖父母が際限なくお金を出せば、子どもや孫が限られたお金を上手にやりくりする機会を奪ってしまう」と考え、必要以上にお金をかけていないそうです。

確かにその通りですね。将来の自分だけでなく、子どもや孫のためにも気を付けたいものです。

老後にお金に困らない人は老後になる前から老後の準備をしている

老後にお金に困らない人は老後になる前から老後の準備をしていることがわかります。現役時代から正しいお金の知識を身に着けてコツコツと貯蓄を行い、健康に留意しながら老後に備えたいものですね。

文・
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

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