コロナ禍により外食産業は大きな痛手を受けています。中でも、すかいらーくHDは業績が特に深刻なようです。その3つの理由を見ていきましょう。

2020年度のすかいらーくHDの決算は大赤字

新型コロナウイルス感染症の影響を受けて2020年度のすかいらーくHDの決算は大赤字で着地しました。.2020年12月期の連結業績は売上収益2,884億円(23.2%減)、営業利益は230.3億円の赤字。当期利益は172.1億円の減収減益という結果です。

今年2月発表の2020年12月期決算では、2021年度の成績を売上収益3,100億円と発表。しかし、5月には予想値を2,850億円へと下方修正しています。

理由1:コロナ禍で外食ができなくなったことによる売上減

すかいらーくHDの売上は、新型コロナウイルスの影響により大幅に減少しました。休業要請や時短要請を受けて、ファミレスで家族や仲間と会話をしながら食事を楽しむことができなくなったことが売上減少の主な要因です。

2021年になってからも営業時間の規制が続いており、さまざまな飲食店同様に苦戦を強いられています。

理由2:テイクアウトとの相性が悪い

コロナ禍により、ドライブスルー・デリバリー、テイクアウトなどが増加しています。すかいらーくHDでも、2020年はデリバリーが前期比39%増、テイクアウトは前期比211%増と確実に増えています。

しかし、すかいらーくHDに占めるデリバリーとテイクアウトの割合は500億円程度。売上全体へのインパクトには至りませんでした。