国連が世界156ヵ国の幸福度を評価した「世界の幸福度報告」の2020年版が発表され、日本は62位と前年から4つ順位を下げましたが、今年から追加された都市ランキングでは東京がアジア圏6位に選ばれました。世界・アジア圏ランキングの結果とともに、日本の幸福度を上げる2つのキーワードを見てみましょう。
世界で最も幸福な10ヵ国
この調査は世論調査による幸福度の平均スコアと6つの評価項目(GDPの水準、平均余命、寛大性、社会的支援、自由、腐敗・汚職)に基づき、国民の視点から見た幸福度を評価したものです。
8回目となる2020年版では、3年連続で首位に輝いたフィンランドを筆頭に、欧州諸国がトップ10をほぼ独占しました。ルクセンブルクが大きく順位を上げてトップ10入りを果たした一方、昨年9位だったカナダは11位に後退しました(括弧内は2019年版の順位)。
1位 フィンランド(1位)
2位 デンマーク(2位)
3位 スイス(6位)
4位 アイスランド(4位)
5位 ノルウェー(3位)
6位 オランダ(5位)
7位 スウェーデン(7位)
8位 ニュージーランド(8位)
9位 オーストリア(10位)
10位 ルクセンブルク(14位)
アジアで最も幸福な国・都市
アジアで最も幸せな5ヵ国は台湾(世界25位)、シンガポール(31位)、ウズベキスタン(38位)、カザフスタン(50位)、フィリピン(52位)。いずれの国も1人あたりのGDPや社会的支援、平均余命、自由など、幸福度に貢献するポジティブな要素のバランスが比較的とれている点が高評価につながっているのではないでしょうか。
日本は世界62位(アジア圏8位)と前年から4ランクダウンしたものの、173都市の幸福度を評価した都市ランキングでは台北(47位)、シンガポール(49位)、バンコク(56位)、アルマトイ(68位)、タシケント(75位)に次いで、東京(79位)がアジア圏で6位となりました。