お悩み女子必見!あらゆる悪縁を切り、良縁を結ぶ神社として有名な「安井金毘羅宮(やすいこんぴらぐう)」。効果がすごいと口コミでも広がり、全国的にも有名なパワースポットです。巨石に張られた無数のお札「縁切り縁結び碑」は圧倒的な存在感で、祈願の方法も特徴的。そんな気になる安井金毘羅宮の正しい祈願方法、ご利益、アクセスなどについてご紹介します。
安井金毘羅宮とは
始まりは藤原鎌足が建てたお寺
安井金毘羅宮は、京都観光で人気の祇園や河原町からほど近い場所にあります。元々は飛鳥時代、藤原鎌足が子孫繁栄を願って建てたお寺です。綺麗な紫の藤の花を植えて「藤寺」と名付けました。
崇徳天皇との深い関係性
平安時代末期、崇徳(すとく)天皇はこの寺院の藤をとても気に入っていたそうです。しかしまもなく保元の乱で敗れ、讃岐(香川)に流されてしまいました。
崇徳上皇の死後、後白河法皇(ごしらかわほうおう)は藤寺を「光明院観勝寺(こうみょういんかんしょうじ)」という立派な寺院に改築し、崇徳天皇の冥福を祈りました。
江戸時代に入ると、京都市右京区にあった「蓮華光院(れんげこういん)」という寺院がこの地に移築されました。その鎮守(ちんじゅ)として崇徳天皇に加え、讃岐の金刀比羅宮から分霊した大物主神と、源頼政公を祀った鎮守社となりました。そこから「安井の金比羅さん」の名で知られるように。
古来より断ち物の祈願所
崇徳天皇は保元の乱で讃岐に流された際、金刀比羅宮に籠りました。一切の欲を断ち切って修行に打ち込み、金刀比羅宮の神力によって仏教に帰依したと伝わっています。強い思いで全てを断った崇徳天皇が主祭神であることから、安井金毘羅宮は断ち物の祈願所として長く信仰されてきました。
縁切り&縁結びのご利益
現在では安井金比羅宮は縁切りだけでなく、良縁を結んでくれる神社として大変有名です。
男女の縁だけではなく、人間関係、病気や酒、たばこ、賭けごとなど自力では断ち切りがたい悪縁全てが対象です。悪い縁を断ち、身を清めることで力の再生を目指します。悪縁を断ってこそ次の段階へ進め、素敵なご縁を引き寄せることができるのです。
夫婦やカップルで行ってもOK
縁切りのイメージが強く、夫婦やカップルで訪れることに躊躇する方もいるかもしれません。しかし夫婦やカップルでお参りしても縁が切れるわけではなく、さらに深く結ばれるご利益をいただけます。
パワースポットとして人気
とにかくそのご利益がすごいと話題になり、毎日全国から多くの人が訪れます。数多くパワースポットがある京都の中でも、特に強力なパワースポットとして女性に人気です。
安井金毘羅宮で実際に御祈願してみよう
神社の入り口は3か所ありますが、東大路通の大通りに面した鳥居から入ると参道を通れます。
手水舎(てみずや・ちょうずや)があるので、しっかり身を清めてから神社へ。
縁切り縁結び碑
神社の境内に入ると、まず目に飛び込んでくるのがこのインパクトある白い塊です。「縁切り縁結び碑(いし)」と呼びます。
高さ1.5メートル、幅3メートルの絵馬の形をした巨石なのですが、巨石の面影がないほどにびっしりと何かで覆われています。実は全て「形代(かたしろ)」と呼ばれる身代わりのお札です。真ん中にトンネルのような穴がありますが、中央に亀裂が入っていて、亀裂を通して神様のお力が穴に注がれているそうです。