仕事から帰ると、お風呂や夕食準備に追われる日々・・・。帰宅後2~3時間は子どもと過ごせても、バタバタ過ぎるだけで全く触れ合いがないという人もいるでしょう。
そこで今回は、ワーママが子どもとの時間を増やす方法を4つご紹介!
「時間<密度」を意識すれば、ワーママでも子どもとの豊かな時間を確保できます。平日30分でできる知育遊びは必見ですよ!
この記事には、読んだその日から役立つ情報が目白押し!子どもとの時間確保に悩んでいるワーママは、是非続きをお読み下さい
1.ワーママが子どもと過ごす時間はどれくらい?
日本のワーママ達は、「平日どれくらいの時間を子どもと過ごしているのか」見当がつきますか?
こちらの図は、「平日子どもと一緒に過ごす時間」を父親・母親別に示したものです。
ご覧になって分かる通り、日本のワーママは「平日6時間以上」子どもと一緒に過ごしている人が27.6%と最も多く、次いで「4~5時間未満」が20.1%、「3~4時間未満」が16.1%、「2~3時間未満」が15.0%という具合に分布していることが分かります。
また父親に注目してみてみると、平日は「1~2時間未満」または「0分~1時間未満」が、過半数を占めていることが分かります。
パートやフリーランスの母親が「平日6時間以上」と長い傾向にあるようですが、(図表省略)フルタイムで働くママはそうはいきません!平日夜はパパ不在の中、2~3時間をどうにか使ってワンオペ育児をしている人もいるでしょう。
日本のワーママは、なぜこんなにも子どもとの時間が少ないのでしょうか?ワーママ達の声を参考に、その原因を改めてみていきましょう。
2.【ワーママに聞いた】子どもとの時間が持てない原因
(1)とにかく時間が足りない!
5歳と3歳の兄弟を育てています。フルタイムで働いており、しかも夫の帰りが遅いので平日はほぼワンオペです。
そのため、どうしたって時間がない!毎日朝7時に全員で家を出て、帰宅するのは18時30分。そこから猛スピードで夕食の準備をして食べさせたら、もう19時半を回っています。一息ついてお風呂に入れたら、既に20時半・・・。
21時には寝かせたいので、平日子どもとゆっくり過ごせるのは寝るまでの30分のみです。(37歳フルタイム勤務・5歳&3歳の男の子のママ)
(2)疲れて気力・体力がない
派遣社員として働きながら、3歳の娘を育てています。派遣という立場上、残業は一切なしで17時ピッタリに退社。17時30分には、保育園へお迎えに行く毎日です。
フルタイム勤務のママに比べると、時間に少し余裕がある方だと思うのですが・・・疲れからか?気力・体力が続かず娘に向き合うことができません。
夕食準備は朝済ませているので、18時半には食べ終わります。そこから20時半のお風呂タイムまで2時間は子どもとの時間が持てるのですが、ついスマホをいじったりテレビを見たり、ダラダラ過ごしてしまうんです。
私は高齢出産で娘を生んだので、45歳・・・。更年期特有の症状なのか?とにかく気力と体力が続かない日々が続き、娘に申し訳なく思うことの連続です。(45歳派遣社員・3歳の女の子のママ)
(3)子どもに意識が向かない
金融関係で働きながら、4歳の男の子を育てています。出張や残業が多いため、職場復帰してからは母に頼りっぱなし。保育園のお迎え、習い事の送迎、夕食、入浴、寝かしつけまで、全て実母が担ってくれていたんです。
当時、私の頭の中は仕事のことでいっぱい!早く今の会社で大きな成果をあげたい!と、そればかり考えている日々が続き、子どもに全く意識が向いていませんでした。
そんなある日、息子の保育園の先生から連絡あり、「息子さんは保育園でみんなと一緒に行動できず、嫌なことがあるとすぐに癇癪を起してうずくまる。」、「一度機嫌を損ねると、立ち直るのに1時間以上かかる。」、「友達ともトラブルになりがちで、一人でいることが多い。」と、告げられました。
そこで初めて、「私は何か大変な間違いをしているのでは!?」ということに気付いたんです・・・。思い返してみると、「休日しか息子と一緒にいられない。」という負い目から、生まれてからの4年間ほとんど叱ったことがありません。後ろめたさから、欲しい物は何でも買い与えていました。
あれから半年経ち、私は仕事をセーブ。4年遅れですが、「親」として子どもに向き合おうと精進する日々が続いています。
いかがでしょうか?
フルタイム勤務で、子どもと向き合いたくても時間がないママ。体力&気力が不足し、子どもとの時間が持てないママ。仕事に熱中するあまり、子どもに意識が向かなくなったママ。
それぞれの理由で、「子どもとの時間が減っている」ことが分かりましたね。
次では、ワーママが子どもとの時間を増やすための「4つの方法」をお伝えしていきます!今日からできるものもあるので、早速試してみて下さいね。
3.ワーママが子どもとの時間を増やす4つの方法
(1)1日のスケジュールを考えて優先順位をつける
1日24時間という時間は、地球上全ての人間で平等!その限られた時間をうまく使うためには、1日のスケジュールに「優先順位」を付けることが大切です。
「えっ。そんなこともう既にやってるけど!」と思う人もいるかもしれませんが、1日に何にどれくらいの時間を取られているか?「可視化」して優先順位を付けたことがありますか?
今日は「〇〇が1番重要な予定」と把握できていても、その他の用事にどれだけの時間を取られているかは、意外と分からないもの。まずは1日の終わりに今日あった出来事を紙に書きだすことから始めましょう!
①夜、1日の出来事を細かく書き出し、どれ位時間がかかった把握する。
②「意味のない時間」がどれほどあったのか?計算してみる。
③「意味のない時間」を「子どもとの時間」に置き替えられるか考える
この3ステップを意識してみましょう。
ただこの作業をする時、真面目なママほど「〇〇も大事だし、△△も必要な時間。一体どこを削ればいいの!?」と全部をこなそうとしてしまいます。
例えば、「ここ数日は子どもの風邪で仕事が思うように進まなかった。だから、これからの3日間は仕事、特に〇〇の打合せの資料作りを優先しよう。」という具合に、場合によっては子どもの優先順位を下げるのも悪いことではありませんよ。
(2)「無駄な時間」とは何か考える
「1日のスケジュールを考えて優先順位をつける」にも共通する話ですが、自分にとっての「無駄」とは一体何なのか?突き詰めて考えてみましょう。
例えば、「スマホを見る時間」は多くの人が「無駄」と決めつけてしまいがちですが、本当にそうでしょうか?
一口に「スマホを見る時間」と言っても、
・ダラダラ当てもなく見る
・目的を持って何かを調べる
・ダラダラ見てはいるものの自己投資の時間になっている
など、様々なパターンがあると思います。
「ママが子どもの前でスマホをみるなんて!」という風潮がありますが、自分にとって必要ならそれは「無駄」ではありません。
スマホに限らず、「趣味」や「生きがい」の時間が世間一般で「無駄」と思われる時間だったとしても、自分自身が必要と思うなら無くさないようにしましょう。
(3)他人の意見を聞き入れ過ぎない
ワーママが他人の意見を聞き入れすぎると、すぐに生活が立ち行かなくなってしまいます。
例えば、専業主婦の「うちは食事に冷凍食品は出さない。」という一言を聞いただけで胸が締め付けられ、「私も使わない方がいいよね!もうやめよう!」とすぐに自分軸を変えてしまう人がいます。
実はこれ、ワーママにとっては赤信号!生活環境が全く違う人の意見に左右されるのは、ストレスが溜まるだけ!正直言って無駄なことです。
・保育園に長時間預けるなんて可哀そう・・・。
・時短勤務にして子どもとの時間をつくったら?
・まだ〇〇ができないのは、ママといる時間が短いからじゃない?
など、色々言ってくる人もいるでしょう。
しかし、このような意見はあくまで言ってきた人の考えや生活環境に合うもので、ワーママに当てはまる可能性はかなり低いです。
他人の意見は聞き入れすぎず、「自身の置かれた環境でどうすれば子どもとの時間が確保できるか?」を、冷静に考えることも大切です。
(4)子どもとの時間は「〇〇しながら」でも大丈夫!
子どもとの時間は、必ずしも「子ども専用時間」として確保する必要はありません。
・お風呂でしりとり
・キッチンで簡単な手伝い
・ママと一緒に洗濯畳み
など、子どもとの時間は「何かしながら」でも案外確保できるもの!しかも、そんなママとの時間が大好き!という子も多いので、是非試してみて下さいね。
4.子どもとの触れ合いは「時間」より「密度」!
さて、子どもとの時間を確保する方法を4つご紹介しましたが、「どんなに工夫してもこれ以上時間は確保できない!」という人もいるでしょう。
でも、悲観することはありません。子どもと触れ合う時間は、「長ければ長いほど良い」というわけではないのです。
七田式教育で有名な七田厚氏と、心理カウンセラーの澤谷鑛氏の共著「この「魔法のメガネ」で、子どもの心が見えてくる」では、限られた時間の中で子どもと良い関係を育むには、「時間より密度が大切」だとハッキリ記されています。
時間がない平日は抱きしめる、コチョコチョをしてじゃれ合うなど、スキンシップを取ることで、親子の信頼関係を作ればそれだけで十分!時間がある休日に、たっぷり子どもと関われば良いのです。
小学生になると、スキンシップを嫌がる時期もくるでしょう。そんな時には、子どもの目線に合わせてじっくり話を聞いてあげましょう。「今日の〇〇は楽しかった?」など、たわいもない会話でも「ママは自分のことを気にかけてくれているんだ!」と思い、子どもが安心します。
次では、平日30分で子どもと濃密な時間が過ごせる方法を、7つご紹介していきます。