「40歳になって、周りは老後を意識して貯めている人もいるみたいだけど自分は全然……。」と焦りや不安を感じている方もいるでしょう。今から巻き返して「老後の安心」を手に入れるために、必要な行動を3つご紹介します。

行動1.現状分析

まずは、自分を取り巻くお金の状況について整理することから始めてみましょう。

・貯められない原因は?……何にいくら使っているのか把握
・老後はいくら必要?……老後の生活費、もらえる年金や退職金の金額を把握

上記2つがわかれば、毎年いくらずつ貯めていけばいいのか、そのためにどんな対策が取れるのかといったことも考えやすくなり、次の行動につながります。

行動2.貯金のしくみ化

次に、意識しなくても無理なく貯金できるしくみを作りましょう。具体的には、貯金用口座を作って、毎月一定額が自動的にその口座に移動して貯まっていくよう設定します。

これは「先取り貯蓄」といわれる貯金の王道的な方法です。「お金が余ったら貯金」より「先に貯金分を確保して余った分で生活」の方がかんたんです。銀行の定額自動振込サービスや勤務先の財形貯蓄などを利用するのもいいですね。

行動3.固定費の見直し

次に、節約に挑戦してみましょう。節約の中でも特に効果が高いのが「固定費の見直し」です。固定費とは、住居費、保険料、スマホ代、サブスク利用料など毎月一定の金額を継続的に支払う費目です。

比較したり検討したりする手間はかかりますが、一度見直しておけば月に数千円単位で浮くこともありますし、その後は毎月ずっと効果が続きます。日々のちまちまとした節約が苦手な方にもおすすめです。

3ステップで貯金ゼロから脱却しよう!

毎月自分がいくら使っているのかわからない、今後の暮らしにいくら必要かわからない、収入はあるはずなのになぜか手元に残らない、といった状態では「お金の不安」を拭い去るのは難しいでしょう。将来もし自分や家族が病気に見舞われるなど予想外の出費があったときに、耐えられない家計かもしれません。

現状を把握し、できることから少しずつ取り組んで、まずは「貯金ゼロ」から抜け出すことをめざしてみませんか。

文・ばばえりFP事務所代表)
関西学院大学商学部卒業後、銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。

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