A.すでに死んでいるから
口が開かないアサリは、加熱前すでに死んでいた可能性が高いです。アサリは、死ぬと貝柱のタンパク質構造が変わるため、口が開きにくくなります。この場合、中身が腐敗している可能性もあるので、無理やりこじ開けて食べるのはやめましょう。
それ以外には、下記のような原因が考えられます。
・アサリの殻が割れている ・冷凍アサリを解凍してから加熱した ・冷凍アサリを水から茹でた、弱火でじっくり加熱した
冷凍アサリは死んでいますが、加熱すると口が開きます。理由は、冷凍しても貝柱のタンパク質構造は変化しないため。
しかし、冷凍アサリを“解凍して”加熱した場合は、口が開きにくくなります。冷凍アサリを調理する場合は、水を沸騰させてからアサリを入れるなど、急速解凍すると口が開きやすくなります。
また、殻が割れているアサリは、2枚の殻を繋ぎとめる「蝶番(ちょうつがい)」に傷がついている可能性大。ここが壊れると、生きていても口が開かないことがあります。
ちなみに、砂抜きのとき、アサリの口が開かない理由は下記の通りです。
・明るい場所で砂抜きしている ・水や塩分を入れすぎている ・冷蔵庫で砂抜きしている
アサリの砂抜きは、塩分濃度約3%の塩水(水500mlなら塩大さじ1)を、アサリの頭が出るくらいの水量入れ、常温で薄暗い場所で行いましょう。
<文/管理栄養士 梅原しおり> 梅原しおり 早稲田大学人間科学部卒、管理栄養士免許をもつライター。Twitter:@unchieiyoushi
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