不安が先立ち転職に足踏みしてしまう金融女性
——いきなり希望する企業に行くのは難しいかもしれませんが、一度どこかで経験を積んでから希望の企業を目指す、という方法もあるかもしれませんね。
彩華: 複数回転職するっていうのはあまりイメージつかないな……。あと、転職となるとライフイベントのことを考えちゃいますね。いま転職したとすると、すぐ30歳になるし、いろいろ考えていくと動きにくくなるなぁと思っちゃう。
薫: 私はライフイベントがない側で考えちゃうな。結婚しないで独身だった場合、老後のお金が心配だから、お給料も気になる。
彩華: 明確にやりたいことがないと、なかなか飛び込むことはできないのかな……と思います。
——お二人の話を聞いていると不安が先立って動けない、という印象です。とりあえず占いとかやってみますか?(笑)
薫: やりたい!(笑)
彩華: 「こういうタイプの人はこういうスキルを身につけるようにしましょう」みたいな感じで提案されたら、キャリアのイメージがわくかもしれないね。
銀行女子が勤務先に物申す!
——勤務先に言いたいことがあれば。
薫: 銀行ってコースごとに採用をしているんですよね。最初に面接したときは、転勤があまりないほうのコースであってもバリバリ仕事を任せたい、出世してもらいたい、と言っているのですが、実際に働いてみるとそうでもないな、ってことにだんだん気がつきました。これから入ってくるであろう就活生には盛りすぎないでほしいです。
彩華: まだまだ男性社会。時代が変わっているんだから、女性だからっていうのをまず外して、風通しをよくして、モデルケースを増やすようにしてほしいです。
——どんな人がモデルケースとしているとうれしいですか?
彩華: 結婚もして、子供もつくって、職場に戻ってきて、若い世代の女性に「結婚、出産してもちゃんと働けるよ」と言える人がいてほしいです。今、私自身がこうなりたいって思える女の人はいないので、自分が社内でモデルケースとして発信できる人になりたいと思います。
——そのためにしなければいけないと思うことって何かありますか?
彩華: まだ、社内のことをあまり知らないので、いろんな部署を経験してみたいですね。あとは絶対育休もとって、子供できてからも働きたいですね。
10年後の「なりたい自分像」を芸能人で表すと?
——10年後のなりたい自分像に近い人を芸能人で表すと?
彩華: 今、パッと思いついたのは渡辺直美さんでした。なんか、人生めっちゃ楽しそうでキラキラしていて生命力ある感じがする。今の職場は「働くために生きている」ような人が多いけど、私は生きるために働きたいな。
薫: 私はドラマ「逃げ恥」のゆりちゃんですね。年を取ることに悲観的じゃない感じがいい。10年後、私は何の仕事をしているかはわからないけれど、自分の仕事に誇りを持っていたい。老後について、不安がない、前向きな人になっていたいです。
——ありがとうございました。
(銀行4年目女子のキャリア座談会前後編、おわり。前編はこちら)
文・DAILY ANDS編集部/DAILY ANDS
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