高台から港を見下ろすようにゆるやかに続く「レンガみち」。駅の先には、「海が見える公園のまち」がコンセプトの、食事や買い物を楽しめる場所があります。今回はそんなシーパルピア女川とハマテラスの、お勧めスポットをご紹介します。

シーパルピア女川&ハマテラスとは?

海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)

シーパルピア女川(おながわ)とハマテラスは、女川駅のすぐそばにある、隣接する2つの施設です。ともに、設計は、ハルニレテラスや星のや軽井沢などで、数々の賞を獲得している東 利恵(あずま りえ)氏率いる東環境・建築研究所です。

甚大な津波被害にあい、高台移転のために住めなくなった海辺に、人々が気軽に訪れる場所、共に歩んできた、海を近くに感じる庭を目指して、設計されています。

シーパルピア女川は駅側

海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)

2015年12月に開業したシーパルピア女川(おながわ)は、レンガみちを挟んで両側にテナント型の店舗がならびます。以下のマップで見ると、中央を横切る道路をはさんで駅側に近いほうになります。鉄道で訪れて駅から向かった際は、こちら側からシーパルピアに繰り出す形になります。

海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)

日用品・工房・飲食エリアなどで構成され、市民の日常生活はもちろん、レンタカーや土産店など観光客の需要にも対応している商業施設です。食材を販売する小売店から、女川の味を堪能できる飲食店、個性的な工房などもあり、体験やお土産購入なども楽しめます。

ハマテラスは海側

海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)

2016年12月から開業したのが、マップ中央を横切る道路から下側(海側)のハマテラスです。女川ならではの鮮魚や水産加工品を中心とした特産品の販売のほか、新鮮な魚介類を味わえるテナントが入っています。国道398号からアクセスすると、こちら側が玄関口となります。

シーパルピア女川の店舗10選

現在、約30店舗のテナントが入っていますが、その中から厳選したお店やメニューなどをご紹介します。マップの記号と合わせて記載しておきますので、お出かけの際は公式サイトマップを参考にしてください。

【1】IL GABBIANO(イル・ガッビアーノ) A1-1

海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)

イタリアの薪窯に自家製のピザ生地、東北の野菜、イタリア産チーズと、素材にこだわったナポリピッツァのお店です。マルゲリータ(¥900)など、おなじみのピザをはじめ、しらすのピザ(¥1,100)など約30種のピザが用意されています。ピザの他にも、副菜やデザートなどイタリアンな味が楽しめます。

【2】きらら女川 A1-2

海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)
海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)

全国でもトップクラスの漁獲量を誇る女川のサンマをメインにしたサンマ定食(¥780)を頂けるのがこちら。他にも、金華山沖わかめを使用した、わかめうどん(¥500)なども人気で、町の定食屋さんと言った雰囲気です。店内では、パンやお土産も扱っていて、お客様が絶え間なく訪れています。

【3】三陸石鹸工房 KURIYA(クリヤ) A6

海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)
海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)

震災後に南三陸に移住したオーナーが、「地元の若い女性たちが働きたくなる場所を作りたい!地域を活気づけたい!」という思いから、石鹸事業を立ち上げたのが2014年の春でした。今では大切な人へのギフトや結婚式の引き出物などでも人気が高まっているそうです。

【4】幸楽(こうらく) B-8

海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)

以前より女川にあった老舗の焼肉屋さんです。港町という場所柄、魚介を扱うお店が多い中、お肉が頂ける女川唯一の本格焼肉店で、夕方からの開店です。柔らかいお肉と秘伝のたれが好評で、すぐ満席になるそうなので、予約をおすすめします。

【5】まぐろ屋 明神丸 C14

海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)
海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)

明神丸の名前で3隻の船を運行し、おいしいまぐろを探して、今日も世界中の海をまたにかけている船主のお店です。まぐろ船主の直営店なので、新鮮で良質な天然まぐろが、お手頃価格で頂けます。メバチマグロ・ビンチョウマグロ・ねぎとろの三種類を、一度に楽しめるまぐろ三色丼は¥1,000からとおどろきのお値段。特上にしても¥1,600と、格安です。 

【6】Konpo’s Factory(コンポズ ファクトリー) E18

海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)

メディアで見かけた方も多いかと思いますが、こちらはランボルギーニならぬダンボルギーニ。段ボールで作られたスポーツカーです。

産業用重量物梱包材や輸出用梱包材を扱う今野梱包の社長と、社員の高い技術とこころざし、熱い想いが作り上げた造形物は、実際に見ると感嘆の声しか出てきません。固く平らな段ボールで、どうしてこんなにも車の流線形を表現できるのか、驚かされるばかりです。店内では自分で組み立てられる段ボール製の昆虫や恐竜のキットなども販売されています。

【7】みなとまちセラミカ工房 E21

海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)
海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)

「震災で色を失った町をスペインタイルで彩りたい」と、NPO法人によって始まったプロジェクトが、町のあちこちを彩っています。こちらの工房では、絵付け体験(60分~¥2,750)もできます。コースターや時計、絵タイルなどのお取り寄せもできますので、オンラインショップもご覧ください。

【8】相喜(あいき)フルーツ F-25

海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)
海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)

店主の祖父が、女川で果物の行商を始めたのが昭和14年(1939年)。それ以来、戦争や地震、津波など、幾度となく被害を受けながらも、復興を果たしてきたフルーツ店で、新鮮な果物や野菜、お土産用の海産物などを販売しています。

新鮮な果物で作られるフレッシュジュース(¥350)は、年間を通しての人気商品です。このほか、夏にはゆでたてのトウモロコシ、冬には焼き芋と、季節の美味しいものも販売されるのでぜひ立ち寄ってみたいですね。

【9】Yume Wo Katare Onagawa(ユメヲ カタレ オナガワ) F26-2

海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)

通称G系ラーメンと呼ばれる二郎系ラーメンの店。お約束通り太麺と野菜たっぷりで、山盛りのラーメン(¥1,000)が評判のお店です。カウンターで立食式ですが、シーパルピアの中で一番人気で、長蛇の列になっていました。

【10】onagawa factory(オナガワ ファクトリー) F27

海がみえる町シーパルピア女川&ハマテラスの店15選
(画像=Olive トリップノートより引用)

木工雑貨やアクセサリーを扱うお店です。震災後の地元の方の収入の確保と、避難生活のストレスの軽減などを目的として立ち上げられた「小さな復興プロジェクト」で、木でできたお魚のキーホルダー「onagawa fish(¥1,320)」が作られるようになりました。漁業のまち女川ならではの、「魚が獲れないなら作ってしまえ!」という精神です。

それ以降、様々な作品が作られるようになっています。アクセサリーなど、いろいろ並んでいるので覗いてみてください。