フランスの食卓に欠かせない調味料といえば、オリーブオイルやビネガー、塩、こしょう。食材そのものの味を楽しむことの多いフランスの食事は、これらの調味料でシンプルに味付けることが多いそう。
今回は、そんなフランスの食卓に欠かせない調味料が揃う南仏生まれの食材ブランド『LA PETITE EPICERIE(ラ・プティット・エピスリー)』を紹介したいと思います。
小さな食材店という名の食材ブランド
『LA PETITE EPICERIE』は、南仏の人気インテリアデザイナーであるジャクリーヌ・モラビトさんが作ったブランドです。さまざまなセレクトショップのほか、ネットショップ、そして学芸大学の直営店で取り扱っています。今回は、学芸大学の『LA PETITE EPICERIE』へ伺ってきました。
『LA PETITE EPICERIE』はフランス語で小さな食材店という意味。その名の通り、販売している商品数は多くはありませんが、それは厳選されているからこそ。たくさんの種類から選ぶとなると迷ってしまうけれど、『LA PETITE EPICERIE』には選び抜かれた本物の調味料が並んでいるので安心して選ぶことができちゃいます。
フランスの基本調味料であるオリーブオイル、ビネガー、塩、こしょうのほか、オイル漬けした瓶詰めの食材、スパイス、パスタなどフランスの食事に欠かせないものばかり。「その土地のおいしい素材を使い、シンプルに味わうことが一番の贅沢」という想いを大切にしているので、どの調味料も食材を味わうためのこだわりが詰まっています。
どんな食材にも合うあっさりおいしいオリーブオイル
食事にオリーブオイルは欠かせないという南仏。日本の醤油のようにいろいろなものに使われるのだそう。『LA PETITE EPICERIE』のオリーブオイルは、イタリアのリグーリア州で穫れるタジャスカ種というオリーブを使ったもの。ジャクリーヌさん自らが厳選した畑で収穫したものを使用しています。
オリーブオイルは製造の過程でろ過をすることがほとんどですが、このタジャスカ種はろ過しなくても青臭さがなく、そのままでおいしい品種。あっさりしているので、どんな食材にも合い、さらに食材そのもの味を引き出してくれます。ろ過しないので、オリーブの栄養がたっぷりなのも◎。
日本ではオイルというと焼くときにフライパンなどにひくイメージですが、焼き魚に醤油をかけるようにオリーブオイルを調味料としてかけたり、サラダにふりかけたり、パンにつけたり、フランスでは加熱せずにそのまま食べることが多いそう。
うまみの虜になる最高級ソルト・ゲランド
フランスの塩といえばゲランド地方のものが有名ですが、『LA PETITE EPICERIE』でもゲランド地方の塩を扱っています。その中でも、干潟で天日干しする際、最初にできるうわずみの結晶だけを集めた、「塩の花」と呼ばれるもののみを使用。ゲランド産の塩の中でも最高級の塩です。粗い粒と湿り気が特徴で、少量ふりかけただけでも味がぐっとかわります。一度使うとそのうまみに虜になるという方も多く、リピーターが多い商品なのだそう!
5つの風味が絶妙!ブレンドペッパー
さまざまな色のペッパーを独自に組み合わせたブレンドペッパー。世界各地から厳選された5種類の香り豊かな胡椒を粗挽きで絶妙にブレンドししています。5つの胡椒の風味が絶妙に絡み合い、お料理にひとふりするだけで、おいしさが断然アップします。
フレンチ、イタリアンだけでなく和食やエスニック料理など、料理のジャンルも問わない万能ペッパーです。
酸味とフルーティーな風味が◎白バルサミコ
バルサミコの聖地・イタリアのモデナで作られた「白バルサミコ」は、すっきりとした酸味とフルーティーな風味、ぶどうのほんのりとした甘みが特徴です。白ワインの品種として知られるトレビアーノ種を使用。あえて熟成期間を短めにすることで、おだやかな酸味を感じられるビネガーに。
普段使っているお酢の代わりとしても使えるので、マリネやサラダ、ピクルス、カルパッチョはもちろん、和の酢の物など毎日の家庭料理でも活躍してくれます。
この基本の4つの調味料は、組み合わせることでさらに味のバリエーションを増やすことができます。オリーブオイルと白バルサミコを2:1で混ぜ、ブレンドペッパーを加えれば、絶品ドレッシングに。オリーブオイルと塩を混ぜ合わせて、バゲットのお供に…と、組み合わせ次第でいろいろなお料理の味付けに使うことができます。
素材の味を引き立ててくれるので、シンプルなメニューにもぴったり。種をくり抜いたアボカドにオリーブオイルを注ぎ、塩をぱらり。それだけで、絶品の1品に!
素材、製法にこだわったバラエティ豊かなパスタ
日本では見慣れないパスタもたくさんありました。素材にこだわって作っているだけでなく、市販のパスタの倍の時間をかけて乾燥させるので、小麦そのものもが持つ栄養分が変化しないのだそう。「体の中に入るものなのでいいものを食べてほしい」という、ジャクリーヌさんの想いが込められているのです。
シンプルで洗練されたデザインも魅力
ホワイト地に赤いロゴのみが目をひくシンプルなデザインは、キッチンに並べてもすっきりおしゃれに。余計なものを削ぎ落とした美しさとあたたかさを感じるデザインは日本の禅という考え方からもインスピレーションを受けているのだそう。
活用レシピや料理教室を通してもっと味わってほしい
ホームページでは、『LA PETITE EPICERIE』の調味料を使ったレシピを紹介しているほか、学芸大学のお店では実際に作って食べられる料理教室も開催。手順を教えるだけではなく、「こういうふうに使えばいいんだ!」という気付きをくれるようなレッスン内容になっています。和食に使う方法や簡単なおもてなしメニュー、スパイスを使ったカレー、季節の食材との合わせ方などすぐに自宅で作れるものばかり。買ってみたけど、使い方がわからない…という方にもおすすめです。
日本と一緒で海が近く、山もある南仏。食材そのものの味を楽しみたいという想いもまた日本に通じるものがありそう。ビネガー、オリーブオイルというと日本の食卓には難しそう…と感じてしまう方も、普段の醤油や塩、お酢などの代わりに気軽に取り入れてみて。
「基本の調味料がおいしければ、シンプルなお料理でもおいしい」という思いから生まれた調味料が、毎日の食事をちょっとスペシャルなものにしてくれますよ。
■お店情報
LA PETITE EPICERIE(ラ・プティット・エピスリー)
住所:東京都目黒区鷹番1-6-9
TEL:03-5721-3738
営業時間:10:00- 19:00
定休日:日曜日
提供・PARIS mag(シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン)
【こちらの記事も読まれています】
>今気になるのは“固め”プリン。都内で楽しめるプリン6選
>フランスの国民食!クスクスを使ったタブレのレシピ
>おうち時間に作りたい!家庭で作るフレンチレシピ集
>パリのブロカントショップ『Brocante Petite LULU』に聞く、アンティークの楽しみ
>2020年最新!パリグルメ通がおすすめするパリのお土産4選