いつか田舎でのんびり暮らしたい……そう思う人に朗報です。金利面で優遇される「移住者向けローン」があるのを知っていますか?

地銀が地方公共団体等と連携して実施している、地域への定住促進を図るための移住者向け住宅ローンの一例を紹介します。

移住者向け住宅ローンの一例はコレ!

岐阜県 大垣共立銀行

岐阜県への移住・定住者を対象とした専用ローン「移住・定住プラン」があります。2018年3月の適用金利は、例えば金利変動型で年0.6%と、基準金利(年2.475%)よりも低くなっています。また、移住・定住者に対応するため、審査基準である勤続年数は問われません。

大分県 豊和銀行

「ほうわ移住者応援住宅ローン」は、5年以内に県外から転入し、転入後の勤務先が決定しているなどの条件を満たせば通用の住宅ローン金利より0.1%の優遇が受けられます。移住後の勤務先が決まっていて、安定した継続収入があれば、勤続年数については問われません。

高知県 四国銀行

「高知県で暮らし隊」の会員証を持っているか、高知県内へ移住して5年以内の人は、新規実行サービス金利が適用され、マイカー・教育・リフォーム・目的ローン各商品の最下限金利が適用されます。東京、大阪、広島、神戸など四国銀行の9支店では移住に関する情報発信やアドバイスも積極的に行っています。高知暮らしの情報を掲載したポータルサイト「高知家で暮らす。」もあります。

審査の条件が緩和されているのもうれしい

金利だけでなく、勤続年数などの条件も緩和されているのは移住者にとってうれしいですよね。

ここに紹介したのはあくまで一例なので、行きたい地域がほかにもある方はぜひ、地元の金融機関に問い合わせてみてはいかがでしょう。

見知らぬ土地に移住するとなると、相談できる人がいないと不安を感じるかもしれませんが、日本は首都圏を除けばほぼ全国どこでも「人手不足」。移住者を受け入れてくれる場所はきっとあるはずです。

文・矢尾ともこ(ファイナンシャル・プランナー)

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