勇猛果敢な騎馬武者達が戦場で疾走する。その数500騎あまり。「今、何時代?」とつぶやいてしまいそうなほど、目の前に繰り広げられる情景は、戦国時代を彷彿とさせます。厳粛で壮大で華麗。胸が高鳴る感動をお約束できるお祭りです。

相馬野馬追(そうまのまおい)の歴史

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

その歴史は、一千年以上前にさかのぼります。相馬氏の祖先と言われている平小次郎 将門(たいらのこじろう まさかど)が下総国(しもふさのくに)、今の千葉県北西部に野馬を放ち、敵兵に見立てて、戦の訓練を行っていたのが始まりと伝えられます。

現在では、毎年7月末に福島県南相馬市で開催され、ほかに類を見ない迫力のお祭りとなっています。戦国絵巻さながらに繰り広げられる情景は壮観で、国の無形重要文化財にも指定されています。

相馬野馬追の概要

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(画像=Olive 提供:相馬野馬追執行委員会、トリップノートより引用)

分かりやすく言うと、当時の戦を再現しているような行事なので、相馬の各地区で出陣式が行われ、合戦場で戦を行う。といった形になります。それが、各地区の神社、町中、祭場地を使用して行われるのです。

開催日時と場所

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

例年7月の最終土曜日、日曜日、月曜日の3日間で、雨天決行となります。※2021年の相馬野馬追は、無観客での実施に決定しました。

【1日目】7月24日(土曜日):南相馬市各地で出陣式ののち、本陣(雲雀ヶ原祭場地)で、宵乗り競馬など
【2日目】7月25日(日曜日):本祭り。各地で勢揃い後、南相馬市原町区内をお行列で、雲雀ヶ原(ひばりがはら)祭場地に集まり式典開催。正午より、甲冑(かっちゅう)競馬、神旗争奪(しんきそうだつ)戦、火の祭など
【3日目】7月26日(月曜日):南相馬市小高区にて野馬懸(のまかけ)

1日だけ見るなら祭り2日目がおすすめ

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

騎馬武者たちが各神社に集まる出陣式や、総大将(相馬家の子孫)をお迎えする儀式など、どの行事も甲乙つけがたいのですが、1日だけ訪れるとしたら、2日目の本祭りをお勧めします。筆舌しがたい、大迫力の相馬野馬追は必見です。

それではここからは、知っておくと安心の事前準備とともに、2日目(本祭り)の様子をご紹介します。

事前準備とチケット購入

事前準備

詳細については、相馬野馬追の公式サイトに掲載されています。当日は、騎馬武者が町中を練り歩くので、車両通行も制限されます。係の方も出ていますが、駐車場の目安など、あらかじめマップをダウンロードしておくと便利でしょう。ただし、開催日が近くなるにつれ、アクセスしづらくなるので、早めの対応をお勧めします。お行列に伴う付近の交通規制などについては、6月下旬ごろに掲載予定です。

持ち物準備

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

当日は暑くなることが予想されるので、飲み物や帽子、タオルなどの、熱中症対策は万全に。観覧席は、草地なので、長時間観覧予定の場合は、折り畳みイスやシートを持参した方が良いでしょう。急な雨にも対応できるよう、折り畳み傘があると安心です。(コロナ対策により変更もあり)

チケット購入について

祭り1日目と3日目の各催事、ならびに2日目のお行列のみの観覧(公道での観覧)でしたら、チケットは不要です。2日目に雲雀ヶ原(ひばりがはら)祭場地で開催される催事(甲冑競馬&神旗争奪戦)観覧は有料で、一般自由席が、大人¥1,000(高校生以上)、中学生以下は無料。前売り券を購入すれば、大人¥800になるのでお得です。

事前にチケットぴあ、コンビニ等で購入しておくと良いでしょう。この他、お行列なども観覧席から見たいという方は、指定席もあります。

無料駐車場は2,600台分

市内に設置される駐車場は、2019年で11カ所。合計2,650台分のスペースが確保されていました。各所から祭場地までの徒歩所要時間は、9~37分と差があるので、希望の駐車場に停めたい場合は、早めの到着がお勧めです。

例年、原ノ町(はらのまち)駅と磐城太田(いわきおおた)駅、遠方の駐車場からは、祭場地近くまで無料シャトルバスも運行されています。(状況により変更あり)