そもそも「スローライフ」ってどんな生活のこと?
現代社会では、「スピード」が要求されています。個人の生活スタイルも社会のスピードに押し流されて、心の豊さやゆとりが失われています。心も体もお疲れモード。
「ストレス社会」なんてよく耳にしてしまうのが現状です。このようなスピード重視の社会現象に対して、進出してきたのがゆったりと自分の人生を楽しみ、生活の質を重視する「スローライフ」という生活スタイルです。ゆったりとした生活を送り、毎日の過ぎ去りをじっくり感じてほしいのです。
スローライフの間違った解釈
日本においては、「スローライフ」という言葉だけが飛び交って、本来の真意とは異なって間違った解釈をしている方も少なくないはず。“ゆっくり”とか“のんびり”とかを過大解釈した「だらだらと時間を浪費する生活スタイル」は、間違った解釈となります!
「だらだらとした気ままな生活」は間違い
“スロー(SLOW)”には、「時間をゆったり過ごす」という意味もありますが、「目的もなく時間をだらだらと浪費する」ことではありません。ましてや、仕事や家事まで、だらだらとゆっくりと行うなど論外!仕事や家事などの必要不可欠なことは、きびきびとスピードを持って完結させ、自分にとってゆとりの持てる自由な時間を作り出すことが必要☆
一日の自由な時間や休日を利用して「心豊かにゆっくり過ごす」ための時間に充当させるのが「スローライフ」なのです。つまり「スローライフ」実現のコツは、「スロー」と「ファスト」の使い分けなのです。
「単なる田舎暮らし」は間違い
「スローライフ」は、「田舎暮らしでしか実現できない」という考え方も間違い!たしかに「田舎暮らし」は、ひとつの手段ではあっても全てではありません。「都会暮らし」であっても「スローライフ」を実現することもできるのです。「スローライフ」とは、普段の日常生活の中で、社会や他人の動きに翻弄されることなく、自分の生き方を大切にして、「環境や健康を意識したゆったりした時間を過ごす」ために、今のライフスタイルを見直すことであって、「田舎暮らし」を指しているのではありません。
「のんびりとした仕事への転職」は間違い
「スローライフ」だからといって、すぐに「のんびりとした仕事への転職」を考えるのも間違い。もちろん時間外労働が過酷だとか、労働条件が悪すぎるなど、「スローライフ」を実現することが不可能な状態であれば、ひとつの選択肢です。しかし転職先を間違ってしまえば生活そのものが危険となる覚悟が必要です。充実した「スローライフ」を実現するためには、それなりの安定した収入も必要です。不安定な収入では、「心豊かなゆったりした生活」など考えることはできません。
「スローライフ」の本当の意味は!
現代では何でもが「スピード重視」となってしまい、個人の生活までもが、このスピードに押されてしまっていませんか?もちろん、仕事や勉強などでは「スピード」は欠かせません。だからこそ『個人的な生活では、「スロー」に過ごす時間を作りましょう!』というのがスローライフの主旨なのです。「スロー」と「スピード」との調和の取れたバランスが重要なんですね☆
自分が生活する地域の自然環境や歴史、伝統や文化などに触れ合いながら「心の豊かさとゆとりを追求していくラフスタイルがスローライフの真意」なのです。そのためには「自然の恵みや隣人へ感謝する時間」「自分の人生を見つめ直す時間」「自分や家族の健康を考える時間」を作り出すことが必要なのです。
食事やセックスにもスローが求められる時代
生活への「スロー」なアプローチは性生活の分野にも影響を与えており、「スローセックス」というスタイルでのセックスも徐々に普及してきています。短時間で快楽をむさぼるのではなく、心の交歓をじっくりと時間をかけて楽しむ。それがスローセックスの根本的考え方ですが、特に中高年層以上に適したセックスだといえるでしょう。
スローライフは、徹底した節電や食の意識などで生活を窮屈にすることではありません。したがって現在の便利な世の中を否定することもないのです。しかし、便利だからこそ失っている部分にも目を向けて、失われたものを少しずつ、1つずつ取り戻す意識を持つことが大切です。「ちょっとした生活のコツ」なども多くありますので、ぜひスローライフの実現に向けて一歩ずつ前進していきましょう。
理想的なスローライフを送る方法とは?
「スローライフ」を実現する方法のメインキーワードは、
- 癒し(自然)
- 健康
- スローフード
- ロハス 「地産地消」「自給自足」「貸し農園」「有機農産品」「徒歩(ウオーキング)」などがサブとなります
1.やることを減らしてみる
やることが減れば、もっとゆっくり動けます。スケジュールをびっしり埋めることが充実した暮らしだとは限りません。 やらなくてもいいことは、手放してみましょう。やりたいことを紙に書いて、3つだけ選ぶといいでしょう。もっといいのは1つだけ、1番いいのは何もしないことです。
スローライフは効率を求めない暮し。その日にしなくてもいいことは、やらなようにしてください。特に休みの日は☆
2.メールをチェックする頻度を減らす
メールやSNSの通知は、人を忙しくする元凶です。パソコンやスマホの合図はすべてオフにして、チェックする時間を決めるなどで気ぜわしさから解放されます。そんなに急いでチェックしなくても大丈夫なのです。メールチェックを、思い切って1日2回にすると、時間がゆっくり流れます。
時間を決めてSNSをチェックすれば、自分で選んでSNSを活用している、という意識になれます。シグナルがあるたびにチェックしているそんなあなたは、ボスがSNSで、あなたはSNSの召使状態ですよ。。。
3.ゆっくり通勤する
車通勤の人は、公共交通機関を使ってみたり、電車やバスの人は、ひと駅前で降りて、歩いてみる、自転車で通勤する、徒歩で通勤するなど、可能な限り、スローダウンしてみましょう。会社が遠いと大変かもしれませんが。行きが無理なら、帰りにやってみるとか、あなたの工夫しだいです!ふだんは目にしなかった景色を見られて新鮮です。新たな発見がそこにあるかもしれませんよ♡
4.今、この瞬間を楽しむようにする
今、この瞬間を楽しむということは、つまる目の前のことに集中すること。すんでしまった過去や、これからどうなるかわからない未来のことばかり考えず、今やっていることに意識を集中してみましょう。これは「思考の断捨離」とも言えます。
ほかにも、玉ねぎをじっくり炒めるとか、熱いお茶をゆっくり飲むとか、何もせず音楽を聞くなど、ゆっくり暮らす方法はいろいろあります。じっと雨音を聞いたり、小説を読んだり。あなたにあった方法でゆっくりとした時間を過ごしてみましょう。