整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。

|集中を「細く長く」続けるためのコツ

人間の集中力には「15・45・90分の法則」があるといわれているそうです。90分間、1つのことに集中し続けるのはかなり大変。そうすると、1つの仕事について45分で終えるつもりで組み立てるのがいいかもしれません。

また、ある研究では、注意が完全にそれてしまうと再び集中し直すためには20分以上の時間を要する場合があるという結果も出ているそう。そうなると、1日の中で「集中力が完全に切れた」状態の回数をいかに減らすかもポイントになってきます。

(1)集中するためには「まず仕事机の上を整える」ことから

仕事や勉強するときの机の上をどう配置するかは、効率を上げたり集中して取り組んだりするために大事だと思っています。わたしは、自宅でも会社でもカフェでも、以下のようなことを意識しています。

  • ゴミはこまめに捨てる
  • 使わないものはしまっておく
  • スマホを置いていく位置には気をつける

ちょっとしたモノでも目に入ると気になってしまうので、視界が届く範囲にできるだけ余計なモノを置かないようにしています。といいつつも、時にはあえて、食べたお菓子の包み紙などをすぐ捨てず、少し散らかしだめてからゴミ捨てに立つことも。少し席を立って動いたことと、捨てたことでスッキリする効果があるからです。

また、スマホについてはプライベートな連絡もくるツールということで集中を妨げられがち。休憩時間に必要な確認や返信をしたら、次に仕事がひと段落つくまでは画面を裏返したり、鞄などにしまったりしておいて、あまり視界に入らない位置に置いておくようにしています。

最近思ったのですが、何も通知がきていない「シーン」としたスマホ画面でも、表にしておくと意識のどこかで「何か連絡がくるかも」または「非通知にしているアプリから何かきているかも」と気になっているようなのです。「気が散る」とはよく言ったもので、本当にちょっとしたことですぐに「散る」んですよね…。

そして時には、「この仕事が終わったらこれを食べよう」とか「退勤したらこれを飲もう」という、お菓子やお酒、おつまみなどの「ニンジン」をあえて目の前に置いておくこともあります。それらを横目で見ながら「早く終わらせるぞ」と思いながら頑張る、というのも楽しいです。