文京区小石川の桜並木と銀杏並木のちょうど交差点に佇むお店『Bouquetin Boulangerie(ブクタン ブーランジェリー)』。小石川植物園から徒歩3分の立地にあることから、お天気のいい日はピクニックのお供として重宝され、地元の方や観光客が列をなす人気店です。

小麦粉にこだわったシンプルなバゲットに、豪快に具材を挟んだサンドイッチは外のベンチに腰掛けて頬張りたい!そんなふらっと立ち寄って、外ロケーションと共に楽しめるお店『ブクタン』にお邪魔し、オーナーシェフ・鈴木雄登さんと奥様の真澄さんにお話を伺いました。

焼きたてのバケットに挟んだ、手のひらいっぱいのサンドイッチ

フランス産小麦のバゲットにパテを豪快に挟んだサンドイッチ!文京区小石川『ブクタン ブーランジェリー』
(画像=『PARIS mag』より引用)

お店に入ってまず目に飛び込んでくるのが、バゲット約2分の1ほどのボリュームのあるサンドイッチ2種。フランスVIRON社の小麦粉「トラディション・フランセーズ」を100%使ったバゲットに、肉厚なパテとピクルスを挟んだ「パテ」、ハムとチーズを挟んだ「ジャンボン・フロマージュ」です。

今回は、見た目にも豪華で、かつ他ではあまり見かけない「パテ」をいただきます。

フランス産小麦のバゲットにパテを豪快に挟んだサンドイッチ!文京区小石川『ブクタン ブーランジェリー』
(画像=『PARIS mag』より引用)

香ばしい小麦の香りのするバゲットは、酸味はあまり強くなく親しみやすいお味。細身のハード系なので、奥歯でしっかり噛みちぎったあとに、ふんわり空気の入った中身にたどり着きます。たっぷりのバターとパテの脂がパンに染み込んで、それだけでも食べ切れてしまいそう…。程よい酸味のピクルスがアクセントになることで、ジューシーなパテも飽きずに食べられてしまいます。

お店自慢のバゲットに挟んだパテは、代々木上原のお肉屋さん『UEHARA MEAT』特製のもの。シェフ自身がそのお肉屋さんの大ファンで「うちで使わせてほしい!」と自らお願いしたのだとか。「ジャンボンフロマージュも、神楽坂にあるチーズ屋さん『アルパージュ』のチーズと『千駄木腰塚』のハムを使っています。どれも、使わせてほしいと直接お願いしに行きました。私たちもすごく気に入った大好きなものを、自分たちのお店で使わせていただけるというのは、すごくしあわせなことなんです」と、真澄さん。

フランス産小麦のバゲットにパテを豪快に挟んだサンドイッチ!文京区小石川『ブクタン ブーランジェリー』
(画像=『PARIS mag』より引用)

他に、バゲットと同じ小麦粉を使った「プーリッシュ」というパンに挟んだ「ツナサンド」も人気。同じ小麦粉でも丸く焼くことで、もちもち部分が多いのが特徴です。こちらもパンにはバターがたっぷりと塗られていて、ジューシーなツナにセミドライトマト、パセリ、玉ねぎと、ひと口の中にさまざまな食感が隠れています。

「お昼頃に来てもらえれば、焼きたてのバゲットやプーリッシュのサンドイッチをお渡しできるので、ぜひその時間に来てほしいです」と雄登さん。

全粒粉のイメージが変わる!?ふわっふわの全粒粉100%の食パン

フランス産小麦のバゲットにパテを豪快に挟んだサンドイッチ!文京区小石川『ブクタン ブーランジェリー』
(画像=『PARIS mag』より引用)

パテのサンドイッチ以外に、『ブクタン』で見つけためずらしいパンといえば、全粒粉100%の食パン。全粒粉というと、茶色くてモソモソとしているイメージを持つ方も多いかと思いますが、『ブクタン』の食パンは全粒粉100%にも関わらずしっとり。まるで、ふわふわのシフォンケーキのような食感です。

フランス産小麦のバゲットにパテを豪快に挟んだサンドイッチ!文京区小石川『ブクタン ブーランジェリー』
(画像=『PARIS mag』より引用)

「普通小麦とブレンドして、全粒粉20%や30%くらいがおいしいラインだと思われている方も多いですが、うちの100%の食パンを食べて驚いたという声を多くいただきます。『体のケアのために全粒粉パンを選びなさい』とお医者さんに言われたという方も、最初は『おいしくないんでしょ』と疑っている様子でした(笑)。でも今では長くリピートしてくださっています」と真澄さん。

フランス産小麦のバゲットにパテを豪快に挟んだサンドイッチ!文京区小石川『ブクタン ブーランジェリー』
(画像=『PARIS mag』より引用)

他にも、品種改良されていない「古代小麦」というミネラルや食物繊維が豊富な小麦を使ったカンパーニュや、定番のクロワッサン、シナモンロールなどのおやつパン、おかずにもなるキッシュなど、30〜40種類ほどのパンがショーウィンドーに並びます。

たとえパンを買わなくても、人が集う場所でありたい

フランス産小麦のバゲットにパテを豪快に挟んだサンドイッチ!文京区小石川『ブクタン ブーランジェリー』
(画像=『PARIS mag』より引用)

2019年5月にオープンし、今年で2年目を迎えた『ブクタン』。外観の大きなアーチは、日常の中に少しでも自然を味わってほしいという気持ちで作られたもの。「初めは1mくらいの長さだったものがどんどん伸びて上で繋がって、今はお花も咲かせるアーチになりました。お店にいるだけでも、季節や時の経過を感じさせてくれる『ブクタン』のアイコン的な存在です」と真澄さん。

フランス産小麦のバゲットにパテを豪快に挟んだサンドイッチ!文京区小石川『ブクタン ブーランジェリー』
(画像=『PARIS mag』より引用)

お店の中でパンを選んだら、ベンチのある外空間で商品を受け取りましょう。まるで街中にある、コーヒースタンドのよう。

「実は、これも僕らが大好きなお店のコーヒーを置かせてもらっているんです。僕としてはコーヒーだけ買って、そこのベンチで休んでいってもらうだけでもうれしい。時間に余裕があればご近所同士で少しおしゃべりをして。今はコロナで人数制限もかけているのでなかなか難しいですが、このお店がゆる〜く人が集まる場所になれたらいいなと思っています」と笑顔で話す雄登さん。

フランス産小麦のバゲットにパテを豪快に挟んだサンドイッチ!文京区小石川『ブクタン ブーランジェリー』
(画像=『PARIS mag』より引用)

パンを売るだけではなく、食材とパン、人と人が交差するお店『ブクタン』。「おいしくパンを通じて、地元の方の心と体の健康をちょっぴりでもサポートしたい」。そんな温かな眼差しで出迎えてくる素敵なご夫婦が営むお店でした。

■お店情報
名前:ブクタン ブーランジェリー
住所:〒112-0001 東京都文京区白山3-1-2
営業時間:平日10:00〜19:00、土曜祝日10:00〜17:00
定休日:日曜日、月曜日
※最新情報はお店のHPやSNSをご確認ください。


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