ステイホームでニーズが高まる、子どもとのおやつ作り。いざやってみると、手を切らないか、材料をこぼさないか終始ハラハラ。なんて経験も多いのではないでしょうか。
そこで今回はフードスタイリストの田中知彩都さんに、子どもと一緒に作れるおすすめのおやつレシピと楽しく安全に作るコツをレクチャーしてもらいます。子どもの創作意欲も搔き立てる、お菓子レシピ3つをご紹介。夏にぴったりのひんやりスイーツも登場しますよ!
栄養豊富でヘルシー!オートミールの「お絵描きパンケーキ」
まずはオートミールとバナナを使った栄養満点のパンケーキをご紹介。ふんわり焼き上がった生地に、フルーツやナッツで自由にお絵描きをすれば、からだに良いものがたっぷり入ったおやつも、みんなでおいしく楽しく食べられます。
【材料】(約6~8枚分)
オートミール:60g
[A]
米粉:50g
べーキングパウダー:5g
きび砂糖:30g
[B]
たまご:1個
豆乳:40g
米油:30g ※菜種油やバターなどでも代用可
バナナ: 1本
–
お好みのフルーツやナッツ:適量
【作り方】
1.オートミールをフードプロセッサーで粉にします。オートミールを食べ慣れていなければ、より細かくします。
2.[1]に[A]の粉類を入れて、フードプロセッサーで混ぜます。さらに[B]を入れて混ぜます。
3.中火でフライパンを温めたら、濡れ布巾にジュッとフライパンの底を押し当てます。テフロン加工のフライパンの場合は、油をしかずに生地を流し入れます。オートミール入りの生地は焼き目が付きやすいので、表面にプツプツと気泡があいてきたら、少し早めにひっくり返します(約2分半)。さらに裏面も焼きます(約1分)。
4.パンケーキをお皿にのせて、お好みのフルーツやナッツ、チョコペンなどでお絵描きして完成。
「大人がモチーフを決めずに、子どもに作りたいものを任せると、新しい発見がありますよ」と田中さん。オートミールのつぶつぶ食感とバナナの優しい甘さがクセになるパンケーキは、ハムやチーズとの相性も◎。おやつはもちろん、朝食にもぴったりです。
暑い時季に、さっぱりおいしい「ヨーグルトバーク」
見た目の華やかさとヘルシーさから、アメリカで大流行したヨーグルトバーク。作り方も材料もとてもシンプル。しかも火を使わないので子どもとのお菓子作りにもおすすめです。暑い時期は毎日のように食べたくなるアイスも、これなら子どもも大人も罪悪感なし!
【材料】(20cm×16cmバット1枚分)
ギリシャヨーグルト:250g ※水切りヨーグルトでも代用可
はちみつ(※):15g
お好みのフルーツやハーブ:適量
※はちみつは乳児ボツリヌス症に感染する場合があります。1歳未満のお子さんには与えないでください(参考|厚生労働省)
【作り方】
1.ボウルにヨーグルトとはちみつを入れて混ぜます。
2.キッチンペーパーをしいたバットもしくはタッパーに、[1]を1.5cmくらいの厚さになるように入れます。
3.お好みのフルーツやハーブをトッピングして、冷凍庫で半日以上冷やし固めます。
4.食べやすい大きさにカットするか、手で割ります。
フルーツのゴロゴロとした食感がアクセントで、食べ応えもばっちり。はちみつの代わりにメープルシロップを入れたり、トッピングに柑橘類やナッツを使ったりなど、親子でいろいろなアレンジレシピを考えてみてください。大人用には、ミントやタイムなどのハーブもよく合います。
型抜きで簡単!「ヨーグルトのアイスクッキーサンド」
最後は、クリームチーズのコクとヨーグルトの爽やかさがマッチした「アイスクッキーサンド」をご紹介。フルーツクランチで甘酸っぱく、チョコレートでリッチに…。アイデア次第で、フレーバーの幅が広がります。
【材料】(6個分)
ギリシャヨーグルト:300g
クリームチーズ:100g ※常温に戻して柔らかくしておきます。
はちみつ(※):30g
市販のビスケット:12枚
お好みのトッピング(ストロベリークランチ、マンゴークランチ、ココナッツ、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートなど):適量
※はちみつは乳児ボツリヌス症に感染する場合があります。1歳未満のお子さんには与えないでください(参考|厚生労働省)
セルクル(型抜き用) ※コップなどでも代用可
【作り方】
1.ボウルにギリシャヨーグルト、クリームチーズ、はちみつを入れて、なめらかになるまで混ぜます。
2.バットにキッチンペーパーをしいて、[2]を厚みが3cmくらいになるように入れます。冷凍庫で半日以上冷やし固めます。
3.型抜きをします。
[2]を冷凍庫から取り出して20~30分置きます。型抜きしやすい硬さになったら、セルクルでくり抜き、クッキーでサンドします。
4.トッピングします。
トッピングはドライフルーツやココナッツなど、乾燥したものがおすすめ。チョコレートを使用する場合は、電子レンジで溶かして使用します。
「アイスにトッピングを混ぜるのもおすすめ」と田中さん。子どもと一緒に多めに作っておけば、食べたいときにサッと出してあげられる、おいしくて便利なお菓子です。
子ども目線のサポートで「自分で出来た!」を応援
今回レシピを教えてくれた田中知彩都さんは、からだに優しい素材を使ったお菓子やケータリングで人気のフードスタイリスト。10代からモデルとして活動し、一時期はオーナー兼職人としてパン屋やカフェ経営に専念していたこともあるという、異色の経歴の持ち主です。そのセンスを生かしたフードスタイリングや飾らない人柄も魅力で、現在はお菓子ユニット「onaka」としても活躍中です。
子どもとのお菓子作りは、つい親が口を挟んでしまったり、手を出したくなるシーンも多々ありますよね。週2回ほど親子で料理を楽しむという田中さん自身は「何より気になるのは、部屋が汚れること。テーブルに洗えるシートを広げたり、混ぜるときはボウルを持ってあげたり、子どもの目線で料理がしやすいイスを置いてあげたり。さりげなくサポートしつつ『自分で出来た!』を応援しています」。
今回セレクトしていただいたレシピは、どれも自由なトッピングで完成させるものばかり。「細かなことは気にせずに、子どもなりの感性で、ぜひ思い思いに楽しんでみてください」。
子どもにとってお菓子作りは、まさにリアルなおままごと!材料を目で見て、触って、最後はおいしく食べる!自然と会話も弾む共同作業は、ステイホーム中でも子どもの五感をフルで刺激してくれます。
出来ることが段々と増えてくる子どもの成長も感じながら、ぜひ親子での“おやつ時間”を満喫してくださいね。
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