アレンジもいろいろ楽しめる!

 お団子型にして串に刺せば焼き鳥のつくね風、串に刺さずに平たい丸型にすればハンバーグ風と、おつまみにこだわらず夕食のメインにしてもいいですよね。

 さらにタレを濃いめにして青ねぎとしょうがを除けば、お弁当のおかずとしても重宝します。まぐろのたたき以外は普段使いの材料で済むのも助かりますし、大人にも子供にもウケがいいのは間違いなし。

 一見してものすごく手が込んでいそうなのに、そうでもなく(失礼!)、調理はすべてフライパン任せだからラクチン。

 本書には、寄せ鍋セットで作る「海鮮パエリア」や、まるごとの小だいを使った「たいのタイカレーソース」等々、自宅じゃ無理でしょ?なメニューが続々登場します。フライパンひとつで、魚の世界がもっと広がりますよ。

―小説家・森美樹のブックレビュー―

<文/森美樹> 森美樹 1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓。Twitter:@morimikixxx