京王高尾山口駅から徒歩5分もかからない距離に、高尾山とは別の山の登山口があることをご存じでしょうか?高尾山口駅という名前から、ついつい高尾山のみのような気になってしまいますが、実はすぐお向かいにも別の山があります!今回は、静かな山歩きや、高尾山よりちょっと本格的な登山を楽しみたい方にオススメな、高尾山のお向かいの山「草戸山」についてご紹介します!
「草戸山」って、どんな山?
草戸山(くさとやま)は、町田市の最西端に位置している山で、標高は364mあり、町田市の最高峰です。
八王子市や相模原市の境界線上にあり、高尾山方面や城山湖方面、町田市大戸方面から登ることができ、複数のハイキングコースがあります。
登山道は緩やかで、鳥のさえずりや川のせせらぎ、季節の草花などを楽しみながらゆったりとした山歩きができます。
気温は市中心部に比べると4、5度低いこともあり、ちょっとした避暑を兼ねてのアウトドアスポットとしてもオススメです。
高尾山と比較!草戸山はこんな人におすすめ
草戸山はどんな方にオススメか、登山口への最寄り駅(高尾山口駅)が同じの高尾山と簡単に比較していきたいと思います!
標高を比較
まずは標高!先ほどもご紹介しましたが草戸山の標高は364m、それに対し高尾山の標高は599mです。
標高だけをみると高尾山の方がハードで難易度が高いように思えますが、今回ご紹介するコースは、麓から山頂を目指す数ある高尾山のコースより歩行距離が長いです。
登山道は比較的緩やかですが、その分、長い距離を要し、細かにアップダウンを繰り返しながら登っていきます。
登山道を比較
高尾山は世界各国から多くの登山者が訪れるだけあり、道は整備されていて、案内板なども多く、人が多い故の安心感もあります。
ケーブルカーを一切使わず、一番自然に近い形の登山コースである稲荷山コースにおいても、やはり道は踏みならされていて、歩きやすいです。
草戸山も登山道は緩やかで歩きやすいですが、細かなアップダウンと分岐がたくさんあります。
登山者も高尾山に比べるとかなり少ないので、ある程度のコースを事前に頭に入れておいて、分岐を確認しながらコースを選択していく必要があります。
茶店やお手洗いを比較
多くの方が登山を楽しむ高尾山には茶店やお手洗いがたくさんありますが、草戸山内にはどちらもありません。
一度登山道に入ると、自動販売機などもないので、高尾山よりも事前の用意をしっかりとする必要があり、そういった準備面も含めて高尾山よりちょっと本格的な山歩きを楽しみたいという方にオススメです。
高尾山と草戸山の比較まとめ
上記の高尾山との比較をもとに、草戸山はどんな人におすすめかをザックリとまとめてみました!
【草戸山はこんな人にオススメ!】
・静かな山歩きが楽しみたい
・自分のペースで歩きたい
・山歩きがメインで観光要素はそんなにいらない
・より登山道らしい道を歩きたい
・高尾山からちょっとだけステップアップした登山にチャレンジしたい
・登山初心者(初級者)の方
すぐ目の前には高尾山という大人気の山があるので、ぜひ比較検討したうえで草戸山登山にチャレンジしてみて下さいね♪
高尾山口駅から登山道まで徒歩5分!草戸山のコース紹介
では、さっそく草戸山のコースをご紹介していきます!冒頭でもご紹介しましたが、草戸山へと続くコースは複数あり、山頂までの道のりは様々なハイキングコースが入り混じっています。
今回はタイトルにもあるように、高尾山口駅から徒歩5分かからない距離にある登山口を起点とするコースについてご紹介します。大まかなコースの流れは下記の通りです。
①高尾山口駅(スタート)→②登山口→③草戸峠→④草戸山山頂→⑤ふれあい休憩所→⑥三沢峠→⑦高尾グリーンセンター→⑧梅ノ木平バス停→⑨高尾山口駅(ゴール)
もちろん草戸山からのピストンでも問題ありませんが、ちょっと物足りないという方や往路と復路が同じ道だと飽きてしまうという方向けに、今回は三沢峠まで足を延ばして、そこから下山を開始し、甲州街道を歩いて高尾山口駅まで戻ってきたいと思います!
①高尾山口駅(スタート)
新宿から特急で約50分でアクセスすることができる京王高尾山口駅が今回のスタート地点です!
年間300万人もの登山客や参拝客が訪れる高尾山への玄関口ということもあり、駅前にお手洗いや登山準備のスペースが整っています。
草戸山内はお手洗いや売店・茶店、自販機もないので、こちらでしっかりと準備を整えてから出発しましょう♪
②登山口
高尾山口駅から徒歩5分もかからないくらいでアクセスできる、草戸山の登山口!電車から降りた多くの方々が右の高尾山方面へと向かっていきますが、草戸山を目指す方は最初から違う方向へ進みます。
まずは駅を背にして正面にある大きな道路(甲州街道)まで出て、「高尾山口駅前」の信号を右折、つづいて「高尾山入口」の信号まで歩きます。
この信号の横に「割烹 橋本屋」と「峯尾商店」というお店があるので、その間の道へ入っていきます。
緩やかな坂道を少し登っていくと、すぐに高尾山口駅や四辻󠄀・草戸峠・高尾駅、城山湖・峰の薬師方面をあらわす案内板が見えてきます。
「四辻󠄀・草戸峠・高尾駅」と書かれた矢印の方を進んでいくのですが、看板がさす先はこんな感じ!
一見、人様のお家のお庭にでも続いていそうな感じがしますが、これこそが草戸山へと続く登山口です!
道も細く、鬱蒼としていて少し不安になりますが、ちょっと歩けば道幅も広がり、より人が踏みならした道へと変わっていくので、安心して進んでいって下さいね♪
③草戸峠
登山道へと入ったら、まずは草戸山のすぐ手前にある草戸峠を目指しましょう!登山口に入ってすぐの時は、道が細くて草木も生い茂っていて、少し不安だったかもしれませんが、歩いていくと道幅も広がり、ちょっと鬱蒼とはしているものの登山道らしい道へとなっていきます。
細かなアップダウンを繰り返しながら、木の根が張り巡らされた道や平な道をどんどん歩いていきます。
特に危険なところもなく、案内板もしっかりと出ているので、コース紹介のところでポイントとなる通過点としてあげている「草戸峠」や「三沢峠」方面を確認しながら歩み進めていきます。
眺望はほぼなく、鳥のさえずりや草木を楽しみながら、たまに出てくる木の根の道を注意しながら進んでいくと、鉄塔の真下を通れる道が2回出てきます。
それを過ぎると、ほどなくして再び高尾駅・四辻󠄀方面、草戸峠・三沢峠方面、城山湖・峰の薬師方面を知らせる案内板があります。
こちらでも草戸峠・三沢峠方面へと進みます。
ここからしばらくは、有刺鉄線に沿った登山が続きます。
その後すぐに、少し劣化が激しく字が読みとりづらい木製の看板が出てきますが、そのまま道なりに進んで問題ありません。
そこから少し登っていくと、ほどなくして草戸峠に到着です!
木のベンチが設置されていて、正面には高尾山方面の展望もあります!
小休憩にピッタリの場所なので、ちょっとした足休めや水分補給などをしていって下さいね♪
④草戸山 山頂
草戸峠を後にしたら、いよいよ今回のメインである草戸山山頂へと向かって歩き出しましょう!
草戸峠から草戸山まではあっという間で、道のりもこれまでと大差なく、木の根がむき出しになっている道や踏み慣らされた道、たまにちょっと滑りやすい道が出てくるといった感じです。
山頂手前の道は木の隙間から空が見え、頂上が近いことが感じられ、足取りが軽くなります。
木の階段を登っていくと、町田市の最高峰・標高364mの草戸山山頂に到着です!
山頂には山之神様が祀られている他、展望台もあり、神奈川方面が見渡せます。
ベンチやテーブルもあるので、休憩やお弁当スポットにもオススメです。
景色や頂上の雰囲気を満喫したら、次はふれあい休憩所に向けて歩き出しましょう♪
⑤ふれあい休憩所
草戸山頂上に設置されている案内板で、榎窪山・三沢峠方面を確認したら、その方向へと進んでいきましょう!
山頂をでると、すぐに整った木の階段を下っていきます。
下り終えたかと思うと、そのすぐ先には今度は登りの階段。
そちらを登り終えると、平らな道となり、ふれあい休憩所まで残り300m、徒歩13分を知らせる看板が出てきます。
看板に従って進んでいくと、左手側には城山湖がちらほらと見えます。
なかなかその全貌が見えない湖を気にしながら進んでいくと、再び登りの階段。
それなりの長さがある階段を2つほど登り終えると、ふれあい休憩所に到着です!
こちらにも、東屋やテーブル・イスがあり、休憩&お弁当スポットにピッタリ♪
さきほどまで、なかなかその全貌が見えなかった城山湖もしっかり見ることができます。
草戸山頂上が混んでいた時は、ふれあい休憩所まで足を延ばして、こちらで休憩するのもオススメですよ!