「慰めよう・労ろう」が裏目に出ています。 意図がわかるように伝える

負のスパイラルに入っていると、優しい言葉でさえ、うっかりすると追い詰めてしまうことがある。めんどくさいと思わずに、根気よく向き合うしかないのだ。

4.悪いのはあなただけじゃない=先輩に迷惑をかけた……

部下が失敗したときに「私の指示の仕方も悪かったんだけど」と枕詞で言ってしまう人は多いだろう。「あなただけが悪い訳じゃない」というフォローのつもりでも、中には「先輩の足を引っ張っている」と感じて自分を責めてしまう部下がいる。部下が失敗を充分に認識しているようなら、責任の所在には触れずに解決策を一緒に考えた方が、生産性が高い。

5.今日はもう帰ったら?=ここにいてはダメなんだ……

遅くまで残っている部下に「今日はもう帰ったら?」と帰宅を促すのも諸刃の剣だ。「あまり根詰めないように。あなたの体が心配だから」というところまで相手に伝わらない場合があるからだ。ただ退社を促すような言葉は「突き放されたような気がして、ショックだった」と感じてしまう人もいる。あくまで「無理をしないようにね」というスタンスを前面に出す必要があるだろう。

6.気にしなくていいよ=その程度の期待だったのか……

「気にしなくていいよ」もフォローのつもりで発したものの、相手を傷つけてしまう言葉の代表だ。相手を責めない態度が裏目に出てしまうことがある。「怒られないと『最初から期待してない』と言われたようでショック」と、突き放されたような気持ちになってしまう人がいるのだ。失敗した後輩の気持ちを軽くするためには、「今度は頑張ってみよう」と次につながる言葉をかけてあげるのがいいだろう。

部下の叱り方として、「借りてきたネコ」という、産業カウンセラーをしている渡部卓氏が提唱しているコピーがある。

か・感情的にならない
り・理由を話す
て・手短に
き・キャラクター(人格)に触れない
た・他人と比べない
ネ・根に持たない
コ・個別に叱る

ミスの報告を受けた時、最後に「きちんと報告してくれて助かるよ。こういうのが大切だからさ」と付け加えるだけで、部下は萎縮しないで済む。ミスを認めながらも「どうしたの。○○さんらしくないよ」と声をかければ、部下は自分自身が否定されているわけではなく失敗した「こと」に対して叱られているのだと分かり、冷静にミスと向き合える。部下とのコミュニケーションは「あくまで前向きに」が鉄則だ。

文・ZUU online編集部/ZUU online

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