大きな買い物をしたワケでもないのに、なぜかお金が減っている……。お金が貯められない理由を考えてみたことはありますか? 実は普段の行動にこそ、金欠になる理由があるものです。今回は、散財癖のある人がやっている悪習慣を紹介していきたいと思います。

お金が貯まらないのには理由がある!

気に入ったものがあったら、絶対に手に入れないと気がすまない。毎日少額ずつだけど出費を重ねている。計画的にお金を貯めたいとは思っていても、何かとお金がかかって、毎月給料日前は金欠に……なんてことになっている人も多いのでは?

「会社の給料が少ないから悪い」、「消費税が上がって何かと出費が増えたのが原因」と自分を正当化する理由を並べたとしても、今の生活はすぐには変えられません。であれば、賢くお金を貯める方法を自分なりに探すことです。今回は、お金が貯まらない人がクセにしてしまっている悪習慣を紹介していきたいと思います。

足りない分は「借りる」がクセになっているキャッシング常連

欲しいと思ったものは何がなんでも手に入れたい。物欲が強い人は何かと、一時的に借りることを許容しがち。

多くのクレジットカードにはキャッシング利用枠というものが設けられており、一時的に現金を受け取ることができる仕組みになっています。急に現金が必要になったときも、すぐに現金を取り出すことができるから便利、とその気軽さに甘えるのは実はとても危険なこと。翌月に一括返済もできるし、リボ払いで分割にもできる……と返済方法が自分で選べるからこそ、お金を借りることへのハードルが下がってしまうのです。

給料が増えない限り、お金に追われる生活は変えられない

限度額が設けられているとはいえ、足りないお金を借りていることに変わりはありません。それはつまり、自分の収支計算ができていないということ。生活レベルを超えた出費を重ねることがクセになってしまうと、常にお金に追われることになってしまいます。臨時収入やボーナスでの返済を予定していても、いつかはきっとオーバーしてしまうでしょう。キャッシングが一度クセになってしまうと、収入が増える以外に、現状打破する方法はありません。自分の身の丈にあった生活ができるよう、意識を改めましょう。

分けて買えば罪悪感ゼロ! のリボ払い常連

クレジットカードには、キャッシング利用の他にショッピング利用枠というものも設けられています。ショッピング利用とは、分割払いやリボ払い、スキップ払いなど、買い物をした時に支払い方法を選択できることを言います。

このショッピング利用で、特に注意しておきたいのがリボ払いです。

リボ払いとは、毎月の支払額を一定の金額に設定した上で、金利と共に返済していくというもの。分割払いとは違って、毎月支払う金額を一定の金額で決められるため、支払い総額が大きくなっても毎月返済する額が変わらないのが特徴です。

リボ払いは「借金」と認識して

月々の出費が少なくて済むからと気軽にリボ払いにするのは危険。

少しずつの金額だからと安心できるように見せかけて、実は高額な利子がつくのがリボ払いの恐ろしさだからです。購入したアイテム以上の金額を実際には払っています。リボ払いの一般的な手数料率は実質年率15.0%。消費税より高い金額を毎月余分に支払うことになります。借金を作ったという感覚をもち、なるべく早く完済するように努めましょう。

キャッシュカードを持ちすぎて出費金額が把握できない、分散型支出

キャッシュカードを複数作り持ち歩いていると、使ったお金の総額が把握しづらくなります。また、限度額がいっぱいになったからと次々と別のカードを使っていると、引き落とし日には一気に金欠になってしまうことも。使ったお金が自分で把握できるよう、持ち歩く・持ち歩かないを決めましょう。

持ち歩くカードを決めたら、あとは役割に分けて

持ち歩くクレジットカードは1枚だけに決めておきましょう。持ち歩き用のカードは限度額をすぎたら、もう使わない。固定費などを引き落とすカードは家に置く、と役割に分けて。このように使うカードにルールと役割を決めておくと、使った金額が把握しやすくなるだけでなく、散財癖を抑えることができます。