「働き方」に対する意識が変わりつつある昨今。今後必要となるのは、自分自身で自分を演出する“セルフブランディング”という考え方です。そしてそれを活かして活動を行うことをパラレルキャリアとも呼びます。移り行く時代の変化についていくために、知っておきたいふたつのことを簡単に紹介します。

セルフブランディングって一体何?

あなたは、セルフブランディングとパレレルキャリアという言葉を聞いたことがありますか?

セルフブランディングとは、組織に依存せずに、あなた自身をブランド化する取り組みのことです。自分が持っている個性や強みを、全面に押し出してアピールし、自分個人をブラント化することをセルフブランディングと言います。

あなたという人間は世界にたった1人しかいません。

あなたという1人の人間を自らプロデュースして、自己発信していきましょう、ということ。物凄くわかりやすい例だと、タレントをはじめとする芸能人、作家、起業家も含め、世の中で知名度がある人たちがその一例となります。

テレビやネットの世界で、必ずしも有名にならなくてはいけないというわけではありません。あなた自身をブランド化することがセルフブランディングです。そのためのきっかけ作りとして、まずは、あなたしかできない事を探してみましょう。

それを見つけるためには、あなたが好きだと思うこと、価値を感じることを、まずは思いつくだけたくさんピックアップしてみてください。そうすれば、何かが見えてくるはずです。

パラレルキャリアって一体何?

さて、もうひとつは「パラレルキャリア」について紹介したいと思います。

パラレルキャリアとは、世界的に有名な経済学者ピーター・ドラッガーの著書『明日を支配するもの』で提唱されている考え方です。

2.組織に依存しない! セルフブランディングで自己実現を叶える働き方
明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命
(画像=『Cinq』より引用)

ひとつの組織に依存したまま同じ仕事だけをするのではなく、複数の顔を持ち、複数の自分を演じながら、本業とそれ以外の別のキャリアとを両立させることをパラレルキャリアと呼びます。

例えば、OLをしながら、NPO法人を立ち上げる、ボランティア活動をする、小説を書く、知人とバーチャル・カンパニーを作る、あるプロジェクトに加わり役割を担う、週末は農業、園芸、ライブ活動をする、ろくろを回す、そば打ちをする、など様々な活動の形があります。