ライター&コラムニストとして活動しているharakoです。この連載では、「女性の働き方」のヒントになるような内容をお送りしています。第5回目は、未経験のことでも、与えられた肩書きによって変化する心理をご紹介してみたいと思います。

実際に行われた、ある実験とは?

突然ですが、「スタンフォード監獄実験」と言うものをご存知でしょうか。簡潔に説明すると、初めて出会った人同士が、囚人と警官の役に振り分けられて2週間過ごすと言うもの。(※もちろん、何か罪をしたわけではなく、肩書きだけ与えた)

予定では、2週間、人間の行動心理を分析する実験にもかかわらず、なんと途中でストップがかかるほどにエスカレートしたと言うのです。

囚人はより囚人らしく、警官はより警官らしく変化していく様子が、人間の本質をついているように感じます。

たった今、与えられた肩書きでも意識が変化

上記の例は、少し極端かもしれませんが、この実験からも理解できることは「肩書き一つで行動が変わる」と言うことです。

仕事に当てはめてみると、この連載でも多く取り上げている資格取得は大きな意味があるのではないでしょうか。

会社に勤めている場合でも、フリーランスで働く場合でも、自分がどんな潜在意識で仕事をしているかは、周りにも伝わる要因の一つ。

新しいことに挑戦してみたいけど、自信がない……と足踏み状態が続くならば、思い切って先に「肩書き」をつけることがエンジンをかける引き金になるかもしれません。