長谷の街並みや相模湾を見渡せる長谷寺や、白煙が立ち込める「かながわの景勝50選」の一つ・大涌谷、ミシュランで3つ星の評価を得た竹林が素晴らしい報国寺など、感動の景色に出会える神奈川のおすすめ絶景スポットをご紹介します。
1.長谷寺
鎌倉の大仏が鎮座する高徳院から、徒歩8分ほどの場所にあるお寺です。観音堂に安置されているご本尊の十一面観音菩薩は、高さ9.18mをほこる日本最大級の木彫仏で、そのスケールに感動を覚えることでしょう。
また鎌倉でも有数の景勝地で、境内の「見晴台」からは長谷の街並みや相模湾を見渡せます。見晴台のそばには海を眺めながら食事が楽しめる食事処「海光庵」も。
そして長谷寺といえば、アジサイも忘れてはいけません。観音山の傾斜を利用した「眺望散策路」の周辺には40種類以上、約2,500株ものアジサイが群生しています。6月〜7月にかけてさまざまな色のアジサイが咲き誇り、この時期は入場制限がかかるほど多くの参拝客が訪れます。
2.港の見える丘公園
横浜ベイブリッジや横浜港を望むパノラマを楽しむことができ、横浜を代表する展望スポットとして昼夜問わず観光客や地元の人々が訪れます。また横浜有数のバラの名所としても知られ、春と秋には園内のイングリッシュガーデンで約110種のバラが咲き誇ります。
そのほかに、横浜出身の作家の資料館「大佛次郎記念館」や「神奈川近代文学館」、「横浜市イギリス館」などの施設もあり、異国情緒が漂うスポットです。
3.大涌谷
約3000年前、箱根火山の最後の爆発でできた神山火口の爆発跡が大涌谷です。かつては「大地獄」とよばれたこの場所には白煙が立ち込め、強烈な硫黄の匂いがぷんぷん。この景色はかながわの景勝50選に選出されています。
大涌谷でぜひ食べておきたいのが、名物の「黒たまご」。ひとつ食べると7年寿命が延びると言われています。
4.報国寺
本堂の裏手に素晴らしい竹林があることから、竹の寺として親しまれている報国寺。1334年(建武1年)に、室町幕府の初代将軍・足利尊氏の祖父である足利家時によって創建されたと言われています。
ミシュランの観光版『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で3つ星の評価を得たこと、そして美しい竹林に日本らしい情緒を感じられるとあって、近年は海外からも多くの観光客が訪れます。
25mほどの高さの竹が約1,000本生えている竹庭を見学するには、拝観料が必要となりますが、一見の価値あり!喫茶スペース「休耕庵」からは、美しい竹林をながめながらお抹茶(別途有料)をいただけます。
5.猿島
横須賀の港・三笠桟橋から船でたったの10分で訪れることができる、東京湾唯一の無人島。毎日1時間に1本ほど船が行き来しています。島では散策を楽しめるほか、バーベキューや海釣り、そして夏には海水浴も可能です。
猿島の大きな魅力が、まるでジブリ映画『ラピュタ』の世界を思わせる風景。緑あふれる手付かずの自然のなか、レンガ造りの要塞や砲台跡など旧日本軍の遺構が残っており、冒険心をくすぐります。
6.横須賀美術館
”絶景美術館”と呼ばれる横須賀美術館。美術館背後には観音崎の緑豊かな自然、そして正面には東京湾が広がり、開放的なガラス張りの窓から海を眺めることができます。
コレクションは日本の近現代美術の作品が中心で、約5,000点を所蔵。年に4回、その時のテーマにそった作品を展示しています。また『週刊新潮』の表紙絵を26年間担当した、谷内六郎の作品を展示する「谷内六郎館」もあり、その中庭からも海を一望することができます。
7.象の鼻パーク
横浜赤レンガ倉庫から、海沿いを少し歩いた場所にある象の鼻パークは、港の景色が広がるのんびりとした雰囲気の公園。明治時代に作られた防波堤が、象の鼻のように湾曲した形になっていたことからこの名前がつけられたそうです。夜には360度どこも見ても綺麗な夜景が楽しめます。
8.横須賀くりはま花の国
春にはポピー、秋にはコスモスが100万本咲き誇り、そのほかナノハナ、ネモフィラ、アジサイ、ひまわりなど四季折々の花が楽しめる公園。とくにポピーとコスモスの見頃にあわせて多くの人で賑わいます。
ポピーが見頃を迎えるのは5月上旬〜6月中旬にかけて。この時期にはポピーまつりが開催され、最終日には「ポピー無料花摘み大会」を実施します。
そしてコスモスの見頃は9月中旬〜10月下旬。ポピーまつりと同様に、最終日には「コスモス無料花摘み大会」を実施します。園内には花畑のほか、冒険ランドやパークゴルフ場、足湯、そして海を眺めながら食事が楽しめるガーデンレストランなどもあり、1日かけて楽しむことができます。
9.仙石原ススキ草原
東京ドーム4個分もの広さがある、壮大なススキ草原。秋になると、「箱根の絶景スポット」として毎年メディアに取り上げられている場所です。このススキ草原は夏の間は緑の大草原が広がっていますが、秋には一面、黄金色の絨毯に変わります。草原には一本道があり、両脇に広がるススキの光景を楽しみながら散策を楽しめます。
10.杉本寺
杉本寺は天平7年(734年)に創建された、鎌倉最古のお寺です。何年もかけて育った美しい緑色の苔の石段は一見の価値あり!苔は滑りやすいためのぼることはできませんが、苔の石段の脇にある拝観者用階段をのぼって境内へ向かうことができます。
分厚いかやぶき屋根に風情を感じる観音堂には、三体の十一面観音が安置されており、近くに寄って見ることが可能です。
11.箱根ロープウェイ
早雲山駅から大涌谷駅、姥子駅を経由して、芦ノ湖湖畔の桃源台駅まで結ぶ全長約4kmのロープウェイ。大涌谷駅へ近づくと硫黄の匂いがただよい、大湧谷駅の先から桃源台駅までは、芦ノ湖や富士山、駿河湾などをのぞむ大パノラマが広がる、約24分の空中散歩を楽しめます。
大涌谷の谷の上をロープウェイが通るため、ダイナミックで少しスリルのある光景を見ることができますよ。
12.寿福寺
禅宗の寺院の格式をあらわす制度「五山の制」で、鎌倉五山の第三位である寿福寺。鎌倉五山のなかでも最も古く、正治2年(1200年)に北条政子が明菴栄西を招いて創建しました。
寿福寺は総門から中門までの参道と、裏山の墓地しか公開されていませんが、正月七草までと五月初めの一週間にかぎって、本堂前まで入ることが可能。朱塗りの総門から中門までの参道が美しく、鎌倉の写真撮影スポットとしても密かな人気をよんでいます。また裏山の墓地には源実朝、北条政子の墓と伝えられる五輪塔があります。