『眠狂四郎』(フジテレビ)1972~1973年・2018年 テレビ朝日の特番は1989年から1998年
田村正和を知るには、やっぱり押さえておかないとならない時代劇。
20歳から演じてきて、73歳にして今一度演じたほどだから、当たり役中の当たり役。面長な顔、華奢な身体、この世の者とは思えないほど天下の色男役者の魅力を存分に堪能したい。円月殺法が必殺技だが、その存在だけで人を倒せそう。
『乾いて候』(フジテレビ)1984年 1983・1984年・1993年特番放送
将軍・吉宗のご落胤という運命を背負った将軍家・お毒味役・腕下主丞(かいなげ もんど)は眠狂四郎と並ぶ当たり役。
スペシャルドラマ、連続ドラマ、舞台化もされた。流し目、舞うような太刀裁き。白鳥のような美しさです。
『そうか、もう君はいないのか』(TBS)2009年
作家・城山三郎が自身と妻のことを書いたエッセイのドラマ化。長年連れ添った妻(富司純子)との生活を、思い出を振り返りつつ、彼女を病で亡くすまでが描かれる(若い頃は中村勘九郎と長澤まさみが演じている)。
田村正和は妻に先立たれる役だが(この寂寥感の演技も染みる)、今はこのタイトルを田村に向けて言いたい。「そうか、もう君はいないのか」
『鳴門秘帖』(NHK)1977年
77~78年にNHKで放送された時代劇。幕府転覆の陰謀を探り、尺八で戦う隠密美剣士・法月弦之丞が活躍する”剣と恋の冒険物語“。
朝ドラ「スカーレット」で人気だった“大久保さん”こと三林京子が紫ずきんの美人スリ役で出演。田村とふたり、やけに艶やかでドキドキします。
NHKには映像がほとんど残っていなかったが、視聴者の録画したものが提供され徐々に揃いつつあるとか。これを機会に放送してくれないでしょうか。
<文/木俣冬> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 木俣 冬 フリーライター。ドラマ、映画、演劇などエンタメ作品に関するルポルタージュ、インタビュー、レビューなどを執筆。ノベライズも手がける。『みんなの朝ドラ』など著書多数、蜷川幸雄『身体的物語論』の企画構成など。Twitter:@kamitonami
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