人生の選択肢として、会社を創るということはとても大きなこと。 自分の力で起業し、経営者としてはたらき輝く続ける女性たちに、そのきっかけや仕事の楽しみ、工夫などを直接聞いてみました!

近年、若くして起業する学生や、女性が増えています。会社を立ち上げるということは、生半可な気持ちじゃいけない、人生にとっての大きな決断ともいえます。 そんな世界で挑戦し続ける起業家さんたちの、起業したきっかけや、仕事の楽しみ方、思いを知りたい。 今回はセラピストとして会員制のアロママッサージサロンを経営している金山りかさんにお話を伺いました。

起業(きぎょう)とは、新たに事業を手がけること。その担い手を起業家(アントレプレナー)と呼ぶ。創業ともいう。

出典: ja.wikipedia.org

2.「起業しかなかった」
(画像=『Cinq』より引用)

自己紹介をお願いします

金山りかです。普段は銀座で会員制のアロママッサージの経営をしながら、耳つぼジュエリーの講師をやっています。美容学校などで教えるほかにも、少数精鋭のセミナーなども行っています。副業で読者モデルやサロンモデルもしています。

起業したきっかけは?

私の場合は、一言でいうと働きたいお店が無かったからですね。 というか、起業しかなかったという感じです。

自分自身、肩こりがよくマッサージに行っていたことがアロママッサージに興味をもったきっかけ。専門学校を卒業して、数年間色々なお店へ修行をしに行きました。セラピストはみんな、自分自身に顧客がつくという、個人事業主なんです。だけど、お店によってマッサージのやり方やルールがそれぞれにあります。

たとえば、だれがついても同じ圧で、同じ時間、同じコースをタイムウォッチを見ながら指導するお店だったり、"自由にやっていいよ"、といいながら会社の方針がどんどん変わっていくお店など。

アロママッサージってたくさんお店があるので、それぞれにルールが違っているんです。 もちろん従業員は従うしかなくて。入りたいと思ったお店がどんどん変わっていくのも残念だったし、会社に対して「もっと私をうまくつかってほしい」と思ったこともあります。

マッサージをすることが好きなので、機械的な"作業"をしたくなくて、オーダーメイドのマッサージをやりたいと思って起業を決めました。

お客さまの身体に触ったときに「この人は足よりも、肩・首の方が凝っているな」と思っていても、決められたことしかできないマッサージじゃ、コリはほぐせないし、お客さまにも満足してもらえない。

今は自分でお店をもったので、その人に合ったマッサージのコースを毎回考えています。メニューに90分、120分、150分とあるんですが、大体の人は120分。人によっては肩と首だけで1時間かかることもあるし、ホットストーンを使ったりすることも。

その人の疲れ具合などに合わせて毎回メニューを変えています。

3.「起業しかなかった」
(画像=『Cinq』より引用)

起業に不安はなかった?

私は不安はなかったです。お客さんに喜んでもらうには自分自信でやらなきゃ、という思いが強くて。誰かに相談することもなくお店をつくりました。

ただ、実際にお店を出すまではリサーチをかなり重ねましたね。たぶん、リスク分析はすごいと思います。マッサージサロンって、作ろうと思えば200万円くらいあればつくれるんです。スペースとベッドとオイル、消耗品があれば。ただそこにお客さまがどれだけ来てくれるかが勝負。会話の内容、お客さんの予算感、来る頻度などは把握できるようにしました。連絡もかなりマメになりましたね。営業は一切しない、だけど来た連絡にはすぐ返しています。

リスク分析に関しては最初、今までの顧客は、独立するしたら8割減るだろう、と考えました。今まで働いていたところから近い場所でお店を開くのはルールとしてNG。立地が変わると、お客さまの来店頻度も変わります。

だから、2割の人がどれだけ自分についてきてくれるか、貢献してくれるかを具体的に考えました。でもこの2割が実際やってみると4割かもしれないし、6割かもしれない。最小限の想定でも、ちゃんと運営ができるか判断したからこそ不安はなかったともいえると思います。

お店を持ちたいと思っている人にアドバイスするなら?

ズバリ、レンタルサロンをおすすめします。 時間貸しで、その都度家賃を払うことができるんです。ベッドもあって環境が整っているから、まずはそこで実際にお客さまを呼んでみて、自分の実力を試すことができます。

独立したけど2~3ヶ月で辞めた人たちをたくさん見てきたので意識が固まってきてからお店を出した方が良いと思います。

今までのお客さんも必ずついてきてくれるとは限りません。値段設定も安すぎず、高すぎずがいちばん良い。もちろん立地によって客層にも変わりはありますよね。

いろいろな職業の人が来てくれて、お話をするからこそ、たくさんの刺激や影響、知識を得られます。癒しを提供して、いろいろな学びを得ることができます。ひとりひとりの人間として、尊敬しているからこそ、長い付き合いができるのだと思います。