留学は学びがたくさん。今まで当たり前だと思っていた事が当たり前じゃないと知るきっかけがたくさんあります。異文化に触れる経験で実際に学んだ、自分を成長させるポイントを紹介。
退屈な授業も自分次第で楽しく!
ロンドンの語学学校の授業での話です。クラスは20名、日本人はその内3名と言う環境でした。もちろん日本人以外にも、トルコ人やエジプトの女性など、たくさんの人がいました。そんな中、授業のひとつとして、国籍ごとにチームとなりクイズ形式に正解数を競い合うというカリキュラムがありました。
もちろん恥ずかしがり屋の日本人は、ほとんど手をあげて発言する事がなく、ただただ終わるのを待つしかない、というような状況になってしまいます。逆に、ダニエルを中心としたイタリア人チームは間違ってもどんどん挙手して発言、間違ったら素直に悔しがり、勝ちたくて仕方がないといったような様子を見せていました。他のチームもそんなイタリア人チームを見て触発され、本気で競い合う展開になったのです。
恥ずかしがり屋の日本人チームでさえも、その勢いを受けてどんどんと挙手をして発言するようになりました。発言するようになってからは、今まで慣れなかった授業がとても楽しい時間になりました。
結局ダニエルのチームはダニエルがたくさん間違ったせいで負けてしまいましたが…。日々の仕事や、研修、付き合いの飲み会など。どんな状況でも自分が楽しもうとすることで、自分も周りも楽しくすることができるということを知りました。
がんばりへの評価は世界共通!
ロンドン滞在時は、メープルマーチ駅の近くにあるシェアハウスでアラブ系のルームメイトと過ごしていました。メープルマーチ駅の近くには、ハイドパークと言う大きい公園があります。アラブ系ルームメイトのアリはサッカーがとても好きなようで、よく一緒にその公園に行きました。
アリはシャイなので、チームに混ぜてもらえるように声をかけるのは自分の仕事でした。声をかけると、ほとんどは仲間に入れてくれますし、初対面でもみんなはとってもフレンドリー。しかしなぜか、その日の相手は握手もしてくれない人たちでした。「Nice to meet you」と声をかけても無視。
そのまま5人対5人でミニゲームを開始しました。冷たい相手に"負けたくない"と言う気持ちもあって、いつもより本気で頑張りました。すると、どんどん人が集まり、相手チームにも自分のチームも人数が増え、最終的には15人対15人という人数になったのです。
もはやサッカーとは別物のスポーツ。約2時間に渡り、熱い戦いを繰り広げました。そんな白熱した試合の後だったからか、終わった後は、一気に距離感が縮まりみんなと握手をするように。最初は無視した相手も「Nice to meet you」と声をかけてくれました。
「Nice to meet you」の直約、会えてよかったと言われたような気がしてとても嬉しかったです。
遊びでもなんでも、がんばれば国籍も人脈も関係がなく、人は集まってきます。かっこつけず頑張ってみることが大切かも知れません。