利回りだけで見ると損をする 見ておきたいデメリット3つ

1つ目のデメリットは、当然のことながら、積み立てた百貨店でしか使えないということだ。積み建てる百貨店でよく買い物をするなど利用頻度が高いのなら、有効活用できるだろう。そうでない場合は満期金を無駄にしかねない。

「好きな店の揃ったデパートだから大丈夫」と思っていたら、その店舗が閉店していまい、遠方まで行かなくてはならなかったというのも実際にあった話だ。

2つ目のデメリットは、元本保証がないことだ。銀行預金とは違い、積立金には元本保証はなく、最悪の場合、1円も戻ってこない可能性もある。利回りが良いからといって、あまり大きな額を積み立てることはお勧めしない。「友の会」に入りたいデパートの経営状況まで、事前に調べておこう。

3つ目のデメリットは紛失・盗難時の保証がないことだ。優待分も含めると、最大13万円チャージされていることになる「友の会」カード。紛失したり、盗難に遭ったりして、第三者に使われてしまっても、クレジットカード等と違い一切の補償は受けられない。単に紛失しただけで、使用されていない場合は再発行が可能なので、それぞれのカードの説明書は確認しよう。

転売で損をする?使い倒す最後のポイント

自分では使い切れなくても、もらった金券は無駄にしたくないと、金券ショップへの転売を考える人もいるだろう。商品券という形であれば、転売はできるが会員カードにポイントとして付与される場合には、転売できないので事前に確認が必要だ。

転売するにあたっても、買取額は額面より10%くらいは下がるため、自分の積み立てた元本以上の買取額か、複数の金券ショップを回るのもありだ。必ずしも転売で利益が出るわけではないのを忘れずに。

目的と方針を決めてスタートすると、非常にお得な百貨店積み立て。自分の消費行動を考えつつ、メリット・デメリットを踏まえ検討したい。

文・ZUU online編集部/ZUU online

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