株主優待には実に様々ジャンルがある。特に、外食・金券・施設利用券などをプレゼントしている優待銘柄は人気が高く、雑誌やテレビなどで頻繁に取り上げられるほどである。
ただ、そのような人気優待はすでに多くの投資家の資金が流入していることから株価が上がりにくい上に、優待目的の買い比率が大きいがためひとたび優待が改悪されてしまうと大きく株価が下がることもある。実際、最近では優待銘柄として大人気だったハーバー研究所 <4925> が優待改悪により大幅下落したことは記憶に新しい。
そこで今回は株主優待の中でもユニークなそれほど知られていない優待銘柄を5つほどご紹介していく。(※下記文中の株価や優待内容は2016年5月27日現在)
1.伊豆シャボテンリゾート <6819> 動物とサボテンを楽しむ
一つ目は、ユニークな施設利用系の優待だ。当社が運営する伊豆シャボテン公園は、静岡県伊東市富戸にある動物とサボテンを中心としたテーマパーク。最近では業績も黒字復帰をしているため、今後は狙い目の優待といえそうだ。特筆すべきはその株価の安さ。1株76円のため優待狙いで株式を持っていて、仮に株価が下落したとしても下値は知れている。安心して長期保有できそうだ。
優待内容
権利確定月は3月末
1000株以上で「伊豆シャボテン公園招待券」1枚、「伊豆グランパル公園」招待券1枚、「伊豆グランパル公園グランイルミ」または「伊豆海洋公園磯プール」招待券1枚、「伊豆四季の花公園」1枚(いずれも1枚で2名利用可能)
2.淀川製鋼所 <5451> お得に文化財を鑑賞
淀川製鋼所はメッキ鋼板などを扱う独立系圧延メーカー。財務が良好で現金保有多めで業績は黒字復帰。二十世紀最高の建築家の1人と言われる、フランク・ロイド・ライトによって設計された重要文化財「ヨドコウ迎賓館」を運営。
優待内容
権利確定月は3月末と9月末の年2回
1株保有で「ヨドコウ迎賓館」入館券1枚(1枚につき3名まで入館可)
単元株数は100株単位だが、1株(端株)保有でも優待をもらうことができ、2693円の投資で優待を取得できる
※端株取引は証券会社ごとに要確認
3.ジャパンベストレスキューS <2453> 子供の夢をお得に発見する
同社は鍵、ガラス、水回りといった日常生活の必需品におこるトラブル解決事業を主力としている。業績の伸び悩みがおしいところ。優待は自社サービスのほか子供の夢を広げる職業体験エンターテイメント「キッザニア」招待券。必要投資金額は多少高めなところが難点か。
優待内容
権利確定月は3月末・9月末
1000株以上で「キッザニア東京・甲子園」スポンサーイベント招待券
2500株以上で「キッザニア東京」または「キッザニア入場券」3枚、5000株以上(4枚)(9月のみ)
100株以上5000相当自社サービス割引券、2500株以上で同10000円相当、5000株以上で同15000円相当
※鍵、水回り、PC作業周りなどで使用可能