年金と聞いて、自分に関係あるのは老後にもらう老齢年金だけと考える人は少なくないでしょう。けれど実は、ケガや病気をした際にもらえる障害年金もぜひ知っておきたい年金制度のひとつ。
ここでは、意外と知られていない障害年金の制度についてご説明します。
そもそも障害年金とは?
生涯年金とは、ケガや病気が原因で生活に支障が出た場合に受けられる公的年金です。老齢年金とは違って、65歳未満の人が受給対象となります。障害基礎年金の場合、1級に認定されれば月額約8万1,000円、2級で約6万5,000円が支給され、厚生年金に加入している場合などは、さらに金額が加算されます。
なお、初診日において20歳未満で年金制度に加入していない人も対象です。20歳以上の場合は、国民年金、厚生年金保険、共済年金のいずれかに加入していて、年金の納付要件を満たしていれば受給できます。
障害年金の受給対象となるのはどんな場合?
障害年金というと、重度の身体障害で寝たきりになったときなどにもらうものだと思われがち。けれど実際は、日常生活や仕事が困難だと判断されれば、ほとんどのケガや病気が対象となります。
たとえば、ガンや糖尿病といった病気や、うつ病、躁うつ病などの精神疾患も受給対象です。そのほかにマイナーなものでは、化学物質が原因で体調不良に陥る化学物質過敏症や、線維筋痛症なども対象として挙げられます。