どうしてお稲荷様といえば狐なの?
ところで、どうして稲荷といえばお狐様がいらっしゃるのかご存知ですか?諸説ありますが、意外にも狐の鳴き声に関係しているのです。
大昔の日本の人々は、狐のことを「キツ」と呼んでいました。昔の人々は狐の鳴き声が「キツキツ」というふうに聞こえていたようです。
私も狐の鳴き声を聞いたことがありますが、タンチョウヅルの「クワーアッ」と、甘えたときの犬の「きゅう~ん」を混ぜた感じの鳴き声だったので、「キツキツ」と言われてもピンときませんが、きっと今の私たちと違った感性を持った昔の人々にはそう聞こえたのでしょう。それが転じて「キツネ」となりました。
そして、前述したとおり稲荷と言えば、祀られているのは「宇迦之御霊神(うかのみたまのかみ)」です。宇迦之御霊神の別名は「御饌津(みけつ)神」と言われていました。
この「きつ」と「みけつ」の音が近かったことから、狐が宇迦之御霊神のお使いとなったようです。
霊狐泉のパワーを持ち帰ろう
さて、拝殿でお参りした後は、右回りで境内を散策してみましょう。
境内奥には、小さな洞窟があり、地下からコンコンと水が湧き出しています。ここから湧き出す水は、周囲の稲を潤していたのでしょう。人が生きるために必要な稲を育てる水源を、霊狐泉として崇めているのです。
この水を神棚にお供えする風習もあるようで、お宅に神棚がある方は、ペットボトル持参でパワーをご自宅に持ち帰ってみてはいかがですか?
その霊狐泉の横には棚があり、所狭しとお狐様が並べられています。もうこんなに並んじゃってどうしたの!?っていうぐらいビッチリ並べられています。
お狐様圧巻の本殿
さて、霊狐泉を離れて境内中央に戻ります。拝殿にお参りしただけで安心してはいけませんよ!拝殿の裏に階段があり、その奥に本殿があります。
そして本殿は「これでもか~!!」というくらいお狐様が並べられています。この神社は至る所がフォトジェニック!写真を撮ることに夢中になってしまいそうですが、ここは鎌倉最強の出世運を誇る神社。ちゃあんと昇進・給料UPなどなどお参りしましょう。
せっかくなら授与所で取り扱っている陶器のお狐様を奉納してはいかがでしょうか?きっとすぐにご利益が現れますよ。
パワーの源、御塚
さあ、本殿のお参りの後は、本殿左側にある小道を進んでいきます。
石が敷かれた小道を歩いていくと、小さな鳥居の奥に、どおん!と大きな石が鎮座しています。ただのおっきな石と思うなかれ!これは御塚と呼ばれており、ここにお社ができる前から、人々はこの巨石を信仰していたと言われています。
ところで、頼朝の夢枕で平家を打つタイミングを教えてくれた神様は、ちゃっかり自分の居場所も頼朝に伝えていました。
「鎌倉の隠れ里のものだよ。」と告げており、平家討伐を実現した頼朝は、「隠れ里」というキーワードを頼りに、この場所を探し当ててお社を建てました。
ですから、それ以前はお社らしい建物は無かったのではないでしょうか。この敷地では巨石が唯一の信仰の場で、つまりは神様は元々この石に宿っていたのでは・・・?と想像してしまいます。
そう思うと、実はここが一番パワーが秘められている場所なのでは!と興奮してきました。
古くからのお狐様たち
さて、御塚でもがっつり出世運をお願いした後、今度は階段をくだっていくと、苔むしたお狐様と石の祠が、まるでお狐様の住宅地のように並んでいます。
ふかふかの苔に覆われたお狐様たちは、近づいてじっくり見てみると、風雨にさらされたためか、ボディの輪郭があいまいになっているお狐様もいます。
でもそれがここで長い時間を過ごしてきたことが伺える風格をしています。わぁお。めちゃくちゃパワーありそう!
鳥居が連なる絶景
さあ、古いお狐様たちを通り過ぎると、スタート地点に戻ってきました。来た時に登ってきた階段を上から眺めてみましょう。
ご覧ください!鳥居と幟が交互に織り成す真っ赤な風景は、「わああ!すごい!」と思わず声を出してしまう圧巻の景色です。ここから撮影した写真は、きっと自慢できますよ。
いかがでしたか?出世運にご利益ありというだけでなく、至る所がフォトジェニックな佐助稲荷神社。カメラを片手にぜひ訪れてみてくださいね!
提供・トリップノート
【こちらの記事も読まれています】
>【豊洲】「チームラボ プラネッツ」徹底ガイド!お台場との違いは?
>東京のブルックリン!蔵前で行きたい散策スポット・お店16選
>【静岡】本当は広めたくない!柿田川湧水公園の神聖な見どころ5選
>京都・嵐山の人気観光スポットTOP15!旅行好きが行っている観光地ランキング
>【滋賀】SNS映えしそう!長浜のおすすめ観光スポット・お店10選