人工知能の時代の到来が予想され、理工系教育の重要性が説かれている昨今、将来はともかく子供のうちは理科に関心を持ってもらいたいと考える親は多そうです。

そこで、理工系の教育を受け、建築や薬学分野などで仕事をしているワーママ数人にご自身の子ども時代はどうだったのかや、ご自身のお子さんの教育について聞いてみました。

理工系ママは、どんな子どもだった?

理系ワーママに聞く「子どもが理系に興味を持つために、親ができること」
(画像=『LAXIC』より引用)

まずママ自身はどんな子どもだったのでしょうか。

子どもの頃、理科やテクノロジー領域に興味はありましたか? また、そのきっかけは?

外遊びや動物は好きで、おたまじゃくしやザリガニなど虫には自然と触れ合い、小さい頃から猫やウサギなど動物は飼っていました。(薬学/子ども2歳)

ピタゴラスイッチ的な仕掛けを作るのが好きで、自分で装置を作って遊んでいた記憶があります。きっかけはあまり覚えてないのですが、イタズラ装置の作り方みたいな本を読んだのだと思います。(建築/子ども3歳、1歳)

家づくりには興味があった。家が工務店だったので、子どもの頃から自分の周囲に大工さんが大勢いる環境でした。(エンジニアリング/7歳、0歳)

ハサミとセロハンテープの使い方を覚えてから、厚紙で箱を作るといった工作が好きでした。きっかけは忘れましたが、ミョウバンや塩の結晶を作って大きくなるのを観察するのも好きでした。(化学/子ども3歳、0歳)

好きだったことに関連した仕事をされている方が多い印象ですね。その他には「学校で習ったメンデルの法則がきっかけで理系に興味をもった」という声もありました。

ママが子どもの頃、やってよかったことは?

理系ワーママに聞く「子どもが理系に興味を持つために、親ができること」
(画像=『LAXIC』より引用)

続いて、子どもの頃好きだったもの、興味をもっていたことについて、保護者にしてもらってよかったことについて伺いました。

動物が好きだったので昆虫や動物を飼わせてもらいました。(薬学/子ども2歳)

「科学の友」という本を定期購読してくれていて、幅広い分野で面白い内容が掲載されているので、好きでよく読んでいました。 小さな頃から自宅に図鑑も揃っていましたし、顕微鏡があったり、大自然が程よく身近だったり、祖父母は薬局をしていたり、両親も理系で、必然的に幅広く理科に興味を持つ環境だった様に思います。(建築/子ども3歳、1歳)

料理やお菓子づくりが好きでした。必要な用具は大抵買ってくれました。(エンジニアリング/子ども7歳、0歳)

工作や塩の結晶は掃除の邪魔になったと思うが、否定せず好きにやらせてくれました。作りたい物の材料を買って、作る手助けをしてもらったのも覚えています。(化学/3歳、0歳)

子どもが興味を持っていることについて、温かく見守りサポートしてくれたことが良かったと感じているようですね。子どもが家に虫を持って帰ってきても自分が苦手だとつい戻してきなさい! と言いたくなったりしますが、責任持って面倒を見る体験をさせるのも大事かもしれません。

理系に興味を持ってもらうには?

理系ワーママに聞く「子どもが理系に興味を持つために、親ができること」
(画像=『LAXIC』より引用)

ではいよいよ子育てについての質問です。子どもが理系に興味をもつために、未就学児のうちからできることはあるのでしょうか 。

花や木、虫、動物等の自然にたくさん触れ、楽しい経験をたくさんさせる。(薬学/子ども2歳)

まずは興味のきっかけを作る原体験を豊富にする事ではないかなと思っています。(建築/子ども3歳、1歳)

ものづくりの現場を見せるため、工場、畑、田んぼなど生産・製作現場に連れて行く。可能であれば手伝い参加させる。そこで働く大人と会話し身近に感じさせる。(エンジニアリング/子ども7歳、0歳)

科学館や動物園は、簡単でも仕組みなどを説明しながら回ると良いと思う。 現物と写真と両方で繰り返し見ると、あっこれ見たことある! と記憶に残ると思う。(化学/子ども3歳、0歳)

料理、家事、普段の生活や外遊びを通じて理系の基礎を教えること。例えば、ベイキングパウダーにお酢を垂らすとどうなるかなど。

自然やものづくりの現場に触れさせ、色々な体験をさせてあげられると興味につながるというのは納得ですね。とはいえ特別なことはしなくても、外遊びや料理など普段の生活の中で、どうしてだろう?と問い掛けができれば理科を身近に感じてくれそうです。ちなみに、ベイキングパウダー(重曹が含まれるもの)にお酢を加えるとぶくぶくと二酸化炭素のガスが発生します。