【道の駅ようか】は、兵庫県養父市(やぶし)八鹿(ようか)にある大きな道の駅。食事処は、地元名物の「八鹿豚」や「朝倉山椒」を使ったメニューが豊富で、美味しい料理がいただけます。店内は綺麗で広々としており、ゆったり食事が楽しめます♪
【道の駅ようか 但馬蔵】とは
兵庫県は日本海から瀬戸内海までつながっている県なので、風土や文化の違いで、今でも「播磨」「丹波」「阪神」「淡路」そして「但馬」といった地方の呼び方が地元には浸透しています。今回、ご紹介する【道の駅ようか 但馬蔵】は、兵庫県の北半分に位置する 但馬地方 の 養父(やぶ)市 八鹿(ようか)町 にあります。
この辺りは近年、道路整備が進み、兵庫県南部だけではなく隣接する鳥取や京都、日本海側へもアクセスが便利になりました。【道の駅ようか 但馬蔵】のすぐ近くに、高速道路のインターチェンジ「八鹿氷ノ山I.C.」もあるため、マイカーで来るお客様でいつも賑わっています。
道の駅の建物はまだまだ真新しく、施設も充実!お土産売り場はとても広々としており、地元の名産品がたくさん売られています。その中でも目を引くのが【八鹿豚】に【朝倉山椒】。
名物の【八鹿豚】や【朝倉山椒】
【八鹿豚】は、その名の通り、地元・八鹿の自然豊かな山奥で、のびのびと育てられている豚。2021年現在では、八鹿豚を育てている養豚農家は一軒だけで「おだがきさん家の八鹿豚」というブランド名が付いています。
豚は本来、とっても綺麗好きでストレスも溜まりやすい体質。なので、清掃や消毒をきちんと行うのはもちろん、一箇所あたりの飼育頭数も通常より減らして、伸び伸び育てているんだそう。
また、従来の飼料をやめて酵素入りにしたり、地元の洋菓子店 「カタシマ」 のケーキ端材を与えるなど、様々な工夫を凝らしているため、豚たちのアミノ酸含有量は、従来の100倍以上にまでUP! 肉質は柔らかく旨みがあり、脂身もしつこくない上品な甘さが感じられます。
【朝倉山椒】の打ち出しにも熱心なのは、お土産処を見れば一目瞭然。あちこちに朝倉山椒の商品が並んでいます。
「朝倉」とは八鹿町にある地名で、約400年前からこの山椒の栽培が受け継がれてきました。豊臣秀吉が白湯に焦がした山椒を入れて飲んでいたり、徳川家康の頃には江戸幕府に献上する高級贈答品だった、などなどの記録が残っている特産品で、今では、地域ブランドとして「朝倉さんしょ」という名称で愛されています。
上記写真は、お土産売り場で購入できる「朝倉さんしょカレー」。パッケージにある山椒の写真をみると、大きい!と思いませんか?
「山椒は小粒でもぴりりと辛い」という諺がありますが、普通の山椒の実と、何がそんなに違うのかというと、まずはパッケージにもある見た目。鮮やかなグリーンで、一粒一粒大きいんです。木にトゲが無いのも特徴。
そして味。朝倉さんしょ は刺激が強すぎず、優しい辛味で、食感も柔らかいのです。また、山椒はミカン科なのですが、中でも朝倉山椒は リモネン という柑橘系の皮に含まれている香り成分がとても多いので、フルーティで爽やかな香りも料理を引き立てます。
粋な「食事処」で名物を食べよう
お土産処で特産物が使われている加工品を物色するのも楽しいですが、道の駅の中にある食事処もオススメ!加工されていない、獲れたて八鹿豚、採れたて浅倉さんしょを使った料理を堪能することができます。
また、食券制の簡易的なお店ではなく、内装は “蔵” のように粋に設えてあり、ちゃんとした和食料理屋さん。テーブル席や小上がりはゆったり、隣の席との間隔も余裕があり、まったりお食事が楽しめる雰囲気です。
そんな食事処で、メニューも豊富にそろう中、どんな料理があるのか、いくつかをご紹介いたします。
数量限定「豚まぶし」
一番目を引くのが、 “数量限定” と謳っている「浅倉山椒と八鹿豚の 豚まぶし 1,680円」です。3段階の食べ方を推奨しているのを見ると、名古屋名物「ひつまぶし」をもじったのかなと思える料理名。
お櫃と薬味、お吸い物、出汁、茶碗、小鉢などが盛られた豪華なお膳。
「おいしいお召し上がり方」の指南書もお膳に添えられています。
お櫃の中は、八鹿産のミネラルたっぷりなお米 蛇紋岩米(じゃもんがんまい)こしひかりの上に、薄く細かく切られた八鹿豚が。その上には朝倉山椒がいっぱい散らしてあります。