世界遺産&イタリアの観光名所、ポンペイ。ヴェスヴィオ火山の噴火によって滅ぼされた古代都市として有名ですが、今回は、数あるポンペイ見所の中でも裏名所として人気な「売春宿」と「男根」の2つをピックアップして紹介します。
ポンペイの概要
「ポンペイ(Pompei)」はイタリアのナポリの近くにある古代都市の遺跡です。最盛期には人口が2万人ほど住んでいたとも言われていますが、79年の8月24日にヴェスヴィオ火山(Mount Vesuvius)の噴火によって、街ごと飲み込まれて消滅しました。
世界的にも注目される現在のポンペイはイタリアを代表する観光地の一つであり、ユネスコ世界遺産にも登録されています。
ポンペイを滅ぼした「ヴェスヴィオ火山」
ヴェスヴィオ火山はイタリアのカンパニア州(州都はナポリ)にある山であり、ポンペイを滅ぼした前後にも何度かその噴火によって周辺地域に損害をもたらしています。
イタリアの大衆歌謡『フニクリ・フニクラ(Funiculi Funicula)』はヴェスヴィオ火山のてっぺんを目指す歌ですが、1944年の噴火によって歌に登場する登山電車が破壊されています。
そんなヴェスヴィオ火山ですが、東京ディズニーシーのプロメテウス火山のモデルとしても知られています。
こういったことから、イタリアにとってはポンペイだけでなく、ヴェスヴィオ火山自体も歴史的に重要な存在であることが伺えます。
ポンペイ観光のコツ
ポンペイはかつて2万人も住んでいたれっきとした街なので非常に広いです。博物館に行くと言うよりは街歩きをする感覚で観光に望むと疲れにくいのではと思います。
チェックポイントも84箇所と、やはり見るものが非常に多いので、あらかじめチェックして、狙いを定めて行くとより楽しめると思います。
ポンペイのホームページにある観光用マップを見ていただけると、その広さがイメージしやすいかと思います。
今回はポンペイの裏名所として有名な「売春宿(Lupanare)」と「路上の男根(Fascinus)」の2箇所について紹介します!
- ポンペイへの入場料:大人1人15ユーロ(1,950円)
1. 売春宿(Lupanare)
ポンペイにはいくつも売春宿があったそうですが、この建物だけはそういった行為を行うための専門の場所としてデザインされたため、ポンペイで最も優れた体制の売春宿とされています。
この売春宿で働いていた女性たちは主に、ギリシャなどにルーツを持つ奴隷でした。なお、料金は当時のワイン2人前〜8人前の値段だったそうです。
こちらは観光用マップの39番の位置にあります。
売春宿の中
売春宿の中はこのように展示スペースのようになっており、一方通行で進んでいきます。写真撮影は自由にできますが、フラッシュは禁止なので気をつけてください。
個室
まさに性行為が行われていた部屋です。石でできていますが、当時はマットレスが敷いてあったそうです。
壁画
一番の見所と言ってもいいのがこれらの壁画です。売春宿での性行為の様子を表している壁画なのです。女性が胸に着用しているのは当時のブラジャーだそうです。