CASE④ 謝罪はLINEのみ。直接の詫びもなし! ~モヤモヤ度120%

保育園での子どもの怪我。先輩ママに聞く「私たち、こんな対応にモヤモヤしています!」
(画像=『LAXIC』より引用)

Y.Mさんは4歳の娘さんが遊具に乗って遊んでいるとき、お友だちが大きく揺らしてきて遊具に歯が当たり、前歯が欠けてしまう怪我に。

乳歯だったから良かったとは言え、女の子の歯が欠けたのはショック。歯の治療のために何度か歯医者にも通うことになったそう。さすがに園も相手の保護者に報告し、相手のママからもLINEで「大丈夫でしたか?」とすぐに連絡が来たそうですが、Y.Mさんとしては相手に気を遣わせてしまうのも申し訳ないなと思い、「歯が欠けてしまって治療は必要だったのだけど、いまは大丈夫だから気にしないで」と送ったところ、「良かったー!」という返信が来たそう。

相手のママはそれで安心したのか、後日、園で顔を合わせたときにも全く謝罪等の対応がなく、「確かに気にしないでとは返したものの、本当に気にしないのか! と正直呆れてしまいました」

相手をモヤモヤさせないための対応とは?

保育園での子どもの怪我。先輩ママに聞く「私たち、こんな対応にモヤモヤしています!」
(画像=『LAXIC』より引用)

4人のケースを聞き、最大のモヤモヤは「被害を受けても、加害児の保護者には伝わらないこと」であるように感じました。加害時の保護者に報告をする・しないは園によって異なります。伝える場合も、完全に教えない園もあれば、報告はするが名前は伝えない園も。なぜ報告しないかを聞いてみると、基本的には「園で起きたことは園の責任」という方針のもと、怪我を防げなかった責任は園や保育士にあり、加害児の保護者ではないという考えだからだそう。またお喋りができない年齢の場合、わざわざ報告して保護者同士のトラブルにつながることは避けたいという理由もあるようです。

とは言え、親としては相手が知らないのはどうなのでしょうか。「怪我させた親は子どもの行動を把握すべき」、「怪我させられたから謝って欲しい!」というよりは、「逆の立場だったらどうなんだろう」という気持ちが皆さんあるようです。自分が知らないところで自分の子どもが怪我をさせていて、しかも相手の親はそれを知っている。それはできれば避けたいもの。ある保育士さんに聞くと「保護者からは、加害者になった場合は相手にちゃんと謝りたいという気持ちから、相手の名前を知りたいという意見は多いんです。ある程度子どもが話す年齢になったときは、相手の名前を園から伝えるときもありますし、あまりに大怪我の時には両方の保護者にお伝えします」とのこと。

では、自分の子どもがお友だちに怪我をさせてしまった場合は、どのように対応すれば良いのでしょうか。CASE④を見ていてわかるのは「直接謝る」ことの大事さだと思います。いくらLINEやメールで「大丈夫」と言われても、次に直接会った時に何も言わないのは、やはり良心を疑われても仕方がありません。ちょっと引っ掻いたくらいで菓子折りなんて大げさすぎかもしれませんが、相手が大丈夫と言ったからといって安心せずに、誠心誠意を持って謝ることが必要なのだと思います。

そして、それ以上に大切だと感じるのが、普段からのコミュニケーション。クラスのママたちと良好な関係を保っていれば、もし怪我につながってしまったとしても、お互い様の心や、誠意も伝わりやすいはず。とくに働くママ同士は、小学校に入った後も同志としてサポートし合っていきたい大事な仲間。せっかくのご縁を大切にできるよう、日頃から素敵な関係を築いていけるといいなと思います。

ライター 島村 律子

小さい頃からお稽古好きで、20代は3回の留学も経験。WEBデザイナー時代に自社サイトの取材執筆を担当したことから、エディター業をスタート。雑誌編集に10年携わる。育児の合間を縫って英語の勉強を再開したり、ゴルフをしたり、ワークショップを主催したり…… と、自己向上も積極的に活動中。

提供・LAXIC

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