農産物直売所である「やさいの声」では、地元野菜や果物が手に入るのはもちろん、魚の缶詰が数え切れないほど販売されています。これには店長さんの缶詰に対する熱い想いが込められています。この記事では、「やさいの声」とはどんなお店なのか?どんな缶詰が買えるのか?アクセス方法等をご紹介していきます。
「やさいの声」とは
茨城県行方市(なめがたし)に位置する、ローカルな農産物直売所です。地域の方が持ち寄った新鮮な野菜、お米、果物が買えるほか、調味料、漬物、焼き菓子など加工品も取り扱っています。2021年現在で、開店10年目になるそうです。
行方市は、全国で二番目に大きな湖である霞ヶ浦(かすみがうら)に面した自然豊かな地域です。特にサツマイモの生産が盛んで、シーズンになると畑いっぱいにサツマイモの葉が茂っている様子を見ることができます。
もちろん「やさいの声」でもサツマイモを取り扱っています。さらに、店長さんが考案したという「溶岩焼き芋」にも注目です。普通の石ではなく、なんと本物の溶岩を使って焼き芋を作っているのだそう。しっとりした歯ごたえと上品な味に仕上がっていて、絶品です。
そして「やさいの声」の目玉とも言えるのが、魚の缶詰です!農産物直売所なのに缶詰?と少し不思議に感じますよね。ですが、店内には確かに数え切れないほどの魚の缶詰が並んでいるのです。
ということで、以下から缶詰について詳しくご紹介していきます!
魚の缶詰がたくさん
ローカルな農産物直売所としては意外ですが、店長さんの缶詰愛がとても強いことから、店内奥に広々と缶詰コーナーが設けられています。
コメント付きのポップがあちこちに設置されていて、そこでも店長さんご自身の缶詰好きについて触れられています。
全国各地から取り寄せた缶詰をご自身で召し上がっていて、本当に気に入ったものだけを揃えているのだとか。手描きのポップを読めば、どの缶詰がどうおすすめなのか、一目で分かるよう工夫されています。
ちなみに置かれている缶詰の内容は、すべてお魚です。例えばサバ、イワシなど魚の缶詰と言えば一般的なものから、サケ、サンマ、クジラなど缶詰としては珍しいものまで勢揃いです。
更には、名前を聞いたことがないお魚の缶詰も取り扱っています。それが「今朝の浜」シリーズです。筆者が訪問した際は、このシリーズだけでも32種類の魚の取扱いがありました。
ほとんど耳にしたことがない珍しい魚ばかりです。例えば、つむぶり、こち、ぎんばとう、きんたろう、めんたい、ほうぼう、ゆめかさご、等々。
「今朝の浜」シリーズにこれだけ種類があるのには理由があるそうです。実は、漁師さんの間ではよく食べられている美味な魚でも、骨が多くて食べにくく市場では売れないなど事情がある魚が多数いるのだそう。
そういった事情のある魚でも缶詰に仕立てることで食べやすくなり、水揚げされた魚も無駄になりません。いろいろな魚を知るきっかけにもなり、海の資源を大切にしたくなるSDGsを感じるシリーズですね。