投資初心者が犯しやすい間違い

では、投資に踏み出せない理由(3)「専門家に聞いたら買わされそう」について。投資でなくても、たとえば買い物時に販売員が近寄ってきたら「買わされるんじゃないか」という思いがよぎることは、誰しも経験があるだろう。

ここで「買わされる」と不安になるのは、その場のノリや感情にまかせて「買うか」「買わないか」を判断しているからである。

多くの初心者が犯す間違いの一つに「投資案件を、紹介してくれた人の人柄で判断して決める」ということがある。「この人はいい人だから、騙すことはないはず」という理由で投資を決めると、後で必ず後悔することになる。

販売員は、あくまでも販売することが仕事なのだという認識を持ち、「親切にしてくれた」とか「親身に話を聞いてくれた」といったことを、案件を選ぶ際の判断材料にしないことである。

投資で成功するためには

基本的に、投資で成否を握るのは煎じ詰めると「知っているか知らないか」の差だけである。

こういうと「それだけ?」と思う人もいるかもしれないが、大事なのは情報の質である。よい情報を得るには、一次情報をとりにいくのが一番。つまり自分の足を使うことだ。投資情報ならば、説明会やセミナーに参加するのがいいだろう。

ただし、いたずらに情報収集だけに努めていると、余計に混乱してしまうことがある。そのためにも、しっかりとした土台を築いてほしい。

情報は2階層になっている。基礎となる土地にあたる部分は一生使える普遍的な知識、その上に乗る建物にあたる部分は時代の変遷によって変わる具体的な投資案件となる。

そのためには、土台作りとなる勉強とその上物を得るための勉強を分けて考えることをお勧めしたい。投資で勝ち続ける人は、土地と建物の両方に気を払っているのだ。

文・俣野成敏/ZUU online

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