4.個々の能力や性格を把握する「人マネジメント」の意識

部下の能力や性格を把握し理解するのは管理職の要とも言えるだろう。

パレットの絵具のように、部下の性格や能力も赤だったり白だったりする。どの色を足せば企業の求める色になり得るのか。「良い具合」になるように、部下の能力や性格を踏まえた上で、進捗状況を観察しながら、能力以上の業務を強いているなら調整する必要もある。

個別ミーティングは弱点を補うための第一歩だ。よく話を聞いてみよう。熱を与えるのではなく「光」を与えるのだ。

5.自分が部下を管理しているという「自覚」の確立

管理職においてのビフォー・アフターでは、失うものもあれば得るものも多くあることに気づくであろう。そんな経験も踏まえながら、自分が部下を管理しているという意識に切り替えていくことが大事である。

部下の「見張り番」になるのではなく、仕事に集中できる「環境の管理」、働き過ぎないようにするための「労働時間の管理」、仕事での功績を軸とする「成果の管理」、精神疾患を防ぐための「健康の管理」そして包括して「人の管理」をするということを自覚しておこう。

たまにはどうだろう。武勇伝にならぬ程度に自身の成功秘話やアイデアをシェアするのもよいのではないか?会社の経営方針を部下に伝える傍ら、部下の考えを上層部に届ければ、風通しの良い風土も出来上がる。

初めて持つ部下に頭を抱えることもあって当然だ。宵越しに「人と屏風は直ぐには立たずか」などど、しみじみ感じることもあるだろう。そうやって、自分の考えを曲げたり、折ったりしなければいけないことも経験するに違いない。しかし、望まれる管理職はいつも部下目線で物事を考えるものだ。そうやって、人を管理することが一筋縄でないことも学んでいくのだろう。

初めての管理職、賽は投げられた!恐怖は無知からやってくるものであるから、その前に心がけたい項目をしっかり頭に叩き込んでおこうではないか。

文・トリー・雪香(豪州在住のフリーライター)/ZUU online

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