道そのものが世界遺産として登録されている熊野古道。和歌山県にある熊野三山への参詣道として古くから多くの人々が歩いたその道には、今も変わらない自然景観が残っています。熊野古道を歩いた先にある熊野本宮大社や日本最古の湯である湯の峰温泉は、まさに秘境といった雰囲気。町全体が神聖な空気に包まれている熊野で、歩くだけで身も心も清められるような体験をしてみませんか?

熊野古道とは?

世界遺産【熊野古道】を歩こう!熊野本宮大社と湯の峰温泉をめぐる旅
(画像=PIXTA トリップノートより引用)

本宮・新宮・那智の熊野三山への参詣道として、古くから多くの人々が歩いたのが熊野古道です。熊野参詣道として世界遺産に登録されているのは中辺路(なかへち)・大辺路(おおへち)・小辺路(こへち)と呼ばれる三つの道。中でも中辺路は最も多くの人々が歩いたとされ、その道は田辺から熊野本宮大社へと続いています。

熊野古道・発心門王子(ほっしんもんおうじ)〜熊野本宮大社コースを歩こう

熊野本宮大社を構える本宮町には、それぞれ難易度の違う熊野古道ウォークコースがいくつかあります。最も人気なのが、中辺路の一部である発心門王子〜熊野本宮大社コースです。

峠越えや10kmを超える距離を1日かけて歩くコースがある中で、約7kmの距離を2時間半程かけて歩くこのコースは初心者でも歩きやすく、熊野古道の雰囲気を感じられるのでオススメです。

世界遺産【熊野古道】を歩こう!熊野本宮大社と湯の峰温泉をめぐる旅
(画像=PIXTA トリップノートより引用)
世界遺産【熊野古道】を歩こう!熊野本宮大社と湯の峰温泉をめぐる旅
(画像=PIXTA トリップノートより引用)

コースの途中には、道休禅門(どうきゅうぜんもん)地蔵や高台から熊野本宮大社の旧社地・大斎原(おおゆのはら)を望める伏拝王子(ふしおがみおうじ)、茶畑などがあり見所満載です。

スタート地点である発心門王子に駐車場はなく、近隣の各温泉地や熊野本宮大社からバスで行くことができます。バスの本数が少ないので、あらかじめ時間を調べておくようにしましょう。

熊野本宮大社を参拝しよう

世界遺産【熊野古道】を歩こう!熊野本宮大社と湯の峰温泉をめぐる旅
(画像=トラベルライター トリップノートより引用)
世界遺産【熊野古道】を歩こう!熊野本宮大社と湯の峰温泉をめぐる旅
(画像=トラベルライター トリップノートより引用)

八咫烏(やたがらす)のマークが熊野本宮大社の目印です。熊野古道を歩いた後にまたこの階段・・と思ってしまいますが、苦労してたどり着いたからこそ有り難みが増します。

旧社地・大斎原(おおゆのはら)

世界遺産【熊野古道】を歩こう!熊野本宮大社と湯の峰温泉をめぐる旅
(画像=トラベルライター トリップノートより引用)
世界遺産【熊野古道】を歩こう!熊野本宮大社と湯の峰温泉をめぐる旅
(画像=トラベルライター トリップノートより引用)

熊野本宮大社から道路を隔てた先に見える大鳥居。その奥にあるのが熊野本宮大社の旧社地である大斎原です。高さ約34m、幅約42mの大鳥居は迫力満点で、元旦や8月に行われる八咫の火祭りなどイベントの際にはライトアップも行われます。