SOMPO美術館(東郷青児美術館)
新宿駅西口から徒歩5分の西新宿エリアにある、洋画家の東郷青児と縁の深い美術館です。損保ジャパン系列の財団によって運営されており、2020年に新しくなった建物の、都心型美術館らしい建築の美しさも見どころです。
東郷青児は一般的な知名度はそれほど高くないですが、明治〜昭和に活躍した日本人洋画家で、美人画など、政治と無関係で純粋な美しさを鑑賞するための作品で人気がありました。当時の安田火災海上保険との関係性が深かったことにより、多くの東郷青児コレクションが現在まで引き継がれています。
とはいってもここにはコレクションを展示するための常設展がなく、企画展をメインとして運営されているのが特徴です。大都市・新宿から芸術の発信・交流を目的に、公募展や作家展などが行われています。毎年恒例のFACE展(写真下)という公募展では、来場者の投票で決まるオーディエンス賞が設けられていたり、2021年3月からはアメリカの近代作家・モンドリアンの企画展が予定されたりしています。
そして何といってもアジアで唯一ゴッホの「ひまわり」を保有していることで知られています。企画展開催時にも、展示の一角で「ひまわり」や東郷青児作品、ほかセザンヌやゴーギャンなどの印象派作家のコレクションを一部ですが見ることができます。
階段の踊り場にさりげなく掲げられた美術館紹介も凝っていて、他の美術館とは異なる個性を感じます。企画展と合わせて、東郷青児のことを深く知り、そして「ひまわり」を鑑賞し、と新しい出会いに期待ができる美術館です。
まとめ
どれも大都市・新宿のイメージとは少し違い、魅力的な人物にフォーカスした見どころ満載の個人ミュージアム。その人を知り、そしてその周縁の魅力にも出会えるようなスポットなので、ぜひ訪れてみてください。
提供:トリップノート
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