秋田旅行に行けなくても、秋田名物「きりたんぽ」は、お取り寄せすれば家庭で美味しく頂くことができます。「料亭 濱乃家」のセットは鍋と火さえあればOK!セット内容の詳細と、美味しい食べ方のコツをご紹介いたします。

【濱乃家】秋田市で一番の繁華街「川反通り」にある料亭

秋田の名物「きりたんぽ」は、秋田ならではの郷土料理。とはいっても、近年は、その伝統的な料理を家庭で作る人が少なくなっています。

そんな中、秋田の伝統を守ろうと「きりたんぽ鍋」に力を入れているのが、秋田一番の繁華街「川反(かわばた)」 にある【料亭 濱乃家】です。

花街であった今はなき地名の「川反」とは

【料亭 濱乃家】がある現住所は秋田駅からも近い「秋田市大町」ですが、地元では 「川反(かわばた)」のほうが、通じやすいです。今となっては地名から「川反」は無くなってしまいましたが、「川反」は江戸時代ではとても賑わっていた 花街 だったのです。

花街というと “遊女の街” という印象ですが、実際はそれだけではありません。人が集まる場所、武士が住む場所として、酒場や美味しい料理を出す日本家屋の料亭もたくさんありました。

火と鍋だけあればOK!【料亭 濱乃家】の「きりたんぽ鍋セット」(秋田)
(画像=PIXTA トリップノートより引用)

「川反(かわばた)」という名の由来になったのは「旭川」。この旭川に沿って、今でもたくさんのお店が並んでいます。花街として栄えた当初は、「川の端」ということで「川端(かわばた)」と呼ばれていました。

しかし、武士だけではなく町人にも身近な街になったことで、武士は旭川の反対側に移り住むように。だから、武士の視点で 川の反対側 = 川反 と書かれるようになったのです。

時代は変わり、今は美味しい料亭や居酒屋が並ぶ町となりました。昔ながらの建物を大切にしているお店もあります。その一つが、今回ご紹介する【料亭 濱乃家】です。

豊かな秋田の食文化を継承する老舗の【料亭 濱乃家】

創業は大正7年。川反に 数寄屋造り の料亭として営業を始めました。落ち着いた佇まいで、当時から地元の名士や文化人など、その時代を動かした人たちがたくさん訪れたんだそう。

店内には、秋田杉の一枚板 を使った大広間や、茶道裏千家 15代目の 千 宗室 さんが設計した茶室「有竹庵」など、歴史的な価値のある部屋があり、そこで秋田の豊かな食文化を取り入れた懐石料理が楽しめます。