ラシク・インタビューvol.194

モノグサ株式会社 代表取締役CEO 竹内孝太朗さん

前編に引き続き、解いて憶える記憶アプリ『Monoxer(モノグサ)』を開発・運営するモノグサ株式会社の代表取締役CEO竹内孝太朗さんにお話をお伺いしています。

前編ではICTツールのデメリット・メリットに触れ、AI時代の学習法についてお話いただきました。勉強したことを「分かる」ためのプロセスはAIよりも生身の人間からのアプローチが向いている! というお話がとても印象的でした。また、「覚える」という行為は、デジタルツールに任せた方が効率的ということ納得でした!

さて、後編では3児のパパである竹内さんの子育てについて迫ります。お子さんが3歳半から始めたという『Monoxer』による自宅学習。7歳を迎えた今、驚くべき成果を出しているのだとか…! 共働き家庭である竹内家が実践する子どもの教育法や、多忙なワーママたちが心積りすべきリアルな教育事情についても目からウロコのアドバイスをいただきました!

※前編はこちら

竹内家のデジタルデバイスの活用法とは?

AI 時代、デジタルデバイスをどう活用する?モノグサ竹内CEOに学ぶ、働く親の自宅学習との向き合い方【後編】
(画像=自宅で娘さんとMonoxerアプリを使って学ぶ竹内CEO、『LAXIC』より引用)

編集部:竹内さんご自身の子育てでは、どのようにデジタルデバイスを取り入れていらっしゃるのでしょうか?

竹内孝太朗さん(以下、敬称略。竹内):夫婦でメッセージアプリやカレンダー共有アプリを使うくらいですね。一般家庭と比べてデジタルを特別に使っているとすれば自社サービスの『Monoxer』くらいかなと思います。むしろ私は結構アナログな人間でして……(笑)

編集部:そうなんですね! 意外です。

竹内:みなさんが当たり前に使われているコミュニケーションアプリさえも使っていないですからね(笑)私個人としてはアナログ嗜好ではあるのですが、子育てにおいては『Monoxer』を活用して自宅学習を行なっています。

編集部:具体的にどのように使われていますか?

竹内:まず『Monoxer』には学習計画機能がついていますので、「この日までにこれを覚えたい」というゴールを設定します。すると毎日何をやるべきか、反復のタイミングまで決めてくれます。なので、そのスケジュール通りに沿って毎日学習に取り組んでいます。

編集部:具体的な成果はいかがですか?

竹内:長女は3歳半から『Monoxer』を使い始めていますが、現在7歳時点で小6までの漢字は全て書けるようになりました。算数も九九や二桁の掛け算、それこそ最小公倍数、最大公約数まで全て覚え終わっているので、小6までの四則演算は全てできます。あとは英単語も600単語ぐらいはわかるようになりました。

編集部:えー、すごいですね!! 『Monoxer』ではどのように問題を解いていくのですか?

竹内:たとえば漢字学習なら、ナビゲーション機能が付いていますので、記憶度合いによって難易度を変えてくれます。次第にヒントが減る中で解き続けることができます。

編集部:なるほど! これなら子どもも無理なく続けやすいですね。

竹内:そうなんです。最終的にはノーヒントになるのですが、解けない問題を目の前に出されると「分からない」と言って手が止まり、思い出す行為を放棄してしまうことがあります。そのため、ギリギリ解けるレベルで難易度が変わり続けた方が覚えやすいのです。ただ、こういったことは紙では再現できません。

編集部:それこそICTツールである『Monoxer』だからこそできることですね。

竹内:まさにそうです。『Monoxer』は、即時に丸つけをしてくれて、書き順なども指摘をしてくれます。さらに解き続ける行為もその子に合わせて最適化され、忘れる時間間隔までも加味してくれるので、どんどん覚えられるんです。

共働き家庭でもできる「朝30分、夜30分」の家庭学習

AI 時代、デジタルデバイスをどう活用する?モノグサ竹内CEOに学ぶ、働く親の自宅学習との向き合い方【後編】
(画像=小学校2年生の娘さんはすでに6年生までの漢字や計算を全て習得済なのだとか!、『LAXIC』より引用)

編集部:ちなみに竹内さんのご家庭は共働きでいらっしゃるそうですが、多忙ななかでこのような自宅学習時間をどのように確保されていますか?

竹内:妻もフルタイムの会社員として働いていて、夕方6時半まで次女と長男を保育園に預けています。子どもの勉強の時間を確保するにしても、朝、夕方、夜ご飯後に1日30分か1時間しか取れないのが現実です。ただ私としては娘が首都圏にいる以上、中学校受験に何の制約もない状態で小学校6年生を迎えさせてあげたいという思いがあります。

そのため自分たちにできることを妻と相談して、毎日「朝30分、夜30分」、子どものための学習時間をもうけています。

編集部:具体的にはどのようなことをされているのですか?

竹内:それこそ『Monoxer』をやったり、プラスアルファで紙にアウトプットする時間を取ったりしています。もしくは1日に絵本の読み聞かせは何冊やろうということは決めています。子どもに使える時間をこれ以上増やすことはできないので、その時間をいかに有効的に使うかを常に考えています。

編集部:毎日「朝30分、夜30分」という時間の使い方は、共働き家庭でも手軽に取り入れやすいですね。

竹内:そうですね。紙でやればかなり時間がかかることも例えば『Monoxer』であれば短時間で効率的に学習を行えますからね。

わが家の場合は早めに教育方針を決めて取り組んできたということもあり、共働き家庭であっても、満7歳で小6までの基礎的事項、漢字や計算をすべて習得しているという首都圏でも最も熱心な層に属しているかと思います。