秋田駅から徒歩10分程にある「千秋公園(久保田城跡)」は、秋田県で唯一「日本100名城」に選出された、秋田藩主・佐竹氏の居城です。城内は本丸や二の丸跡に当時のおもむきを残す、自然豊かな日本庭園となっていますよ。ぜひ秋田の歴史に触れながら、のんびりと散策してみてください♪
「千秋公園(久保田城跡)」とは
千秋公園とは、秋田藩主・佐竹氏の居城「久保田城」の城跡を、明治29年造園家の長岡安平により日本庭園として設計・整備された公園です。
久保田城は天守閣や石垣をもたない平山城として知られ、また幾多の火災により現存するものも少ないのですが、本丸の石段や御物頭御番所などが残っているほか、表門や御隅檜が復元されており見どころが沢山あります。秋田に訪れたら、まずは定番観光スポット・千秋公園へ行ってみましょう♪
見どころを訪ねてみよう
【1】大手門の堀、穴門の堀
「大手門の堀」と「穴門の堀」は、久保田城時代からある外堀。初夏には蓮の花が咲き誇る、とても綺麗な場所です。外堀に面した広小路は、夜にはぼんやりと街灯がともり、秋田の繁華街・川反まで誘う風情ある通りとなります。
【2】東海林太郎胸像(記念碑)
「赤城の子守唄」「国境の町」などのヒット曲で知られる、秋田県出身の歌手・東海林太郎氏。ファンによって造られた胸像が、千秋公園の入り口にあります。胸像の前に立つとセンサーが反応し、東海林氏のヒット曲が流れてきます。どこか哀愁を感じる素敵な歌でした。
【3】茶室「宣庵(せんあん)」
千秋公園の西側にある、本格的な茶室「宣庵」。秋田市建都350周年の記念として、県内茶人有識者の厚意により建設・寄贈されました。茶庭には加藤清正氏が朝鮮から持ち帰ったと言い伝えられる、船形の手水鉢があります。
【4】秋田市立佐竹史料館
秋田藩主・佐竹氏ゆかりのものを展示している「秋田市立佐竹資料館」。「秋田初代藩主佐竹義宣書状」や初代・義宣氏所用の「人色皮包仏胴黒糸威具足」などがあり、見応えがあります。受付で「日本100名城」のスタンプもおせますよ。
- 入館料(2016年11月現在):一般100円、高校生以下 無料
【5】御物頭御番所(おものがしらごばんしょ)
「御物頭御番所」は二ノ門(長坂門)の開閉管理や城下の警備、火災消火等を担っていた物頭(足軽の組頭)の詰所。幾多の火災により全焼してしまった建物のなかで、城内で唯一現存している建物です。(冬季は閉鎖されています。)