知的で聡明なイメージの「女性医師」は、限られた女性しかなれない存在。他の職業に比べ医師は高給取りのイメージが強いですが、はたして年収はどのくらいなのでしょうか。今回は、病院やクリニックなどに勤務する女性医師の年収に焦点をあててみました。

医師の年収はどんな基準で決まっているの?

(写真=PIXTA)

一般的に医師の年収はどのような基準で定められているのでしょうか。医師転職研究所が2019年に勤務医を中心に行った調査によると、年収に反映されている基準の中で多かったのが「勤続年数」「経営層の判断」「勤務時間」という回答でした。

反対に、個人の「能力・スキル」や「業務量」は反映されていないと回答した医師が多く、やりがいやモチベーション維持のためにも、条件交渉や転職、かけ持ちをするなど、より良い条件で働けるよう取り組む必要があるようです。

医療機関で働く女性医師の平均年収

(写真=PIXTA)

厚生労働省の2019年「令和元年賃金構造基本統計調査」から、企業規模10人~1,000人以上の医療機関に勤務する女性医師1,837人の平均年齢と年収を調べてみました。

勤務女性医師の平均年齢は38.2歳。最も高い年齢の方が59.8歳で「10~99人規模」の医療機関で働いており、勤続年数も最長の約19年という結果でした。勤務女性医師の平均年収は約1,016万円となっています。

一方で、平均年齢34.4歳、勤続年数3.6年の「1,000人以上規模」の医療機関で働く女性医師は、平均年収が約821万円という結果になっています。