イスラエルのテルアビブで3年暮らした筆者が、「超定番の観光都市」や、イスラエル国内では誰もが知っているような定番観光スポットなのに、外国人観光客が見落としてしまう穴場を厳選して紹介します。
イスラエルの定番観光都市
1. エルサレム/Jerusalem
イスラエルの中で最も人口が多い都市であり、イスラエルが独自に首都と主張している場所です(国際的に認められておらず、実質はテルアビブが首都のように機能しています)。
イスラエルが実効支配している地域の一つと言われる「東エルサレム」という地域に、有名な世界遺産「エルサレム旧市街」があります。
その内部に、ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」、キリスト教の聖地「聖墳墓教会」、イスラム教の聖地「岩のドーム」などがあります。
2. テルアビブ/Tel Aviv
イスラエルで2番目に人口が多い都市で、地中海ビーチリゾートとも言われることがあります。ゲイフレンドリーな都市として世界的に有名で、毎年開催される「テルアビブ・ゲイプライド」は参加者25万人と、同系のイベントとしてアジア最大です(国内のイベントとしても最大級)。
テルアビブはバウハウスの建築が世界で最も密集している地域の一つで、「白い都市」という名前で世界遺産登録されています。ドイツ出身のユダヤ系移民によって建築されたものであり、ドイツのベルリンにも同じ名前の世界遺産が存在します。
3. ハイファ/Haifa
ハイファはイスラエルの北部にある、山と海が美しい風光明媚な港町です。人口は国内で3位の規模。世界遺産の「バハーイー教総本山の庭園/Bahá’í Gardens」が有名で、イスラエルで最もフォトジェニックな場所の一つです。
「ジャーマン・コロニー/German Colony」や「ティコティン日本美術館 /Tikotin Museum of Japanese Art」も名所です。世界的にも珍しい地下ケーブルカー「カルメリット」があります。
4. アッコ/Acre(Akko)
アッコは、ハイファから更に北にある港町です。 イスラエルが敵国と認定している北のレバノンから約40 kmの距離。パレスチナ系住民が多い地域とも言われています。他の都市と比べて、「アラビア語を話す子供がアジア人をからかう」という現象が起こりやすいです。
世界遺産の「アッコ旧市街/The Old City of Akko」はアッコの台所として栄えています。ここのシーフードを落ち着いた雰囲気で食べられるレストラン「ウリブリ」は、イスラエルで最も有名なレストランのひとつです。
5. ナザレ/Nazareth
イエス・キリストゆかりの地として有名なのがナザレです(かつてはナザレのイエスと呼ばれていた)。聖書にも登場する、イスラエル最大の淡水湖「ガリラヤ湖」の近くにあります。
イエスの妊娠の告知を記念した「受胎告知教会」や、告知された場所といわれる「マリアの井戸/Mary’s Well」が有名です。アラブ系キリスト教徒が多い地域でもあり、レストランの「ティシュリーン」はアラブ料理の名店です。
6. エイラート/Eilat
エイラートは、イスラエル最南端で紅海に面するリゾートタウンです。ヨルダンとエジプトに国境を接しています。
国内では、地中海のテルアビブや死海のエンボケックにつぐ人気リゾート。ネゲブ砂漠を越えた果てにある海なので、秘境の雰囲気が強いです。街そのものはアメリカのロサンゼルスのような雰囲気があります。イルカと泳げるビーチがある「ドルフィンリーフ」は国内でも有名な観光スポットです。