値上がりしやすい株ってどんな株?

さて、次は値上りしやすい株の特徴だ。結論から言えば「小型の株式」を狙うことだ。

小型の株式とは、時価総額が数十億円から数百億円程度の企業規模の小さな銘柄をいう。例えば、優待実施はしていないがトヨタ自動車は23兆6000億円、人気の優待を実施しているオリックスの時価総額は2兆4000億円だ。このような超大型株は優待目的で買っている人の割合が小さすぎて優待目的の買い資金による上昇はほとんど見込めない。どちらかといえば為替市場や米国株式の動向に左右される株式といえるだろう。

一方で小型銘柄であれば、企業規模が小さいので少ない資金で株価が上昇する可能性がある。そして、それが優待株であればなおさら優待目的の資金による上昇が見込めるはずだ。1つ例を挙げよう。

TOKAIという優待株がある。業績も安定的で、優待も魅力的な企業だ(推奨しているわけではないのでご注意いただきたい)。

この企業の最新の株主通信によると「何を目的に当社の株を買ったか」というアンケートに対して最も大きな割合だったのが、株主優待目的だ。次に事業内容、配当金……と続く。

このように優待を実施している企業でも、「時価総額(企業規模)」を見ることで、その企業が上がりやすい株なのかどうかをみることが可能だ。

上記3ステップを踏んで優待株選びを

まとめると以下のようになる。

  1. 人気の優待を実施していること(クオカード・ギフトカタログなど)
  2. PER10倍以下推奨・1株利益の安定推移
  3. 小型の株式であること(時価総額が小さめ) 以上、株の値上がり益と株主優待の2重取りをするために必要な要素である。もっと株主優待の選び方や売買のタイミングを知りたい方は筆者の著書「元証券ディーラーたにやんの超・優待投資」を参考にしていただきたい。

    文・谷山歩(個人投資家)/ZUU online

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