「金融機関ですすめられたので、投資信託というのを買ってみた」
私は以前金融機関に勤めていましたが、こんな、ちょっと心配になるお客様がけっこういました。すすめられるまま購入して大丈夫?
春から新しく資産運用を始める人もいると思います。金融機関と上手におつきあいして投資で成功するための、ちょっとしたコツを解説します。
1.自分の希望や好みをしっかり伝える
まずは、ざっくりとしたものでかまいませんので自分の希望を伝えましょう。
- 投資したい期間
- どのくらいの値上がりを期待するのか(どのくらいの値下がりまで許容できるのか)など そして商品を提示されたら、次のような質問をしてみてください。
- どんなときに大きく値動きしますか
- どんなニュースに気を付けるといいですか
売り時はいつですか 答えを聞いて、自分でも対応できそうと思うなら、検討してみていいでしょう(即決はダメです)
2.その場で決断しない
一見、とても有利に見える商品でも、仕組みをよく理解すると思っていたほど魅力的ではなかったということもあります。
その場で即決せず、資料だけもらって、自宅で次のように考えてみましょう。
この商品は、なぜ高い利益を出せるのだろう?
仕組みをしっかり理解でき、納得できるなら、翌日、改めて申し込んでも遅くありません。
3.手数料を意識する
投資には販売手数料などのコストがかかります。たとえ利益が3%出ても、4%の手数料が引かれれば実質的にはマイナスです。また、同じような商品であってもネット経由で購入したほうが手数料が安かったり、金融機関によっても差があったりします。
コストをしっかり意識して商品や金融機関を選ぶことも、投資で成功するポイントのひとつです。
主導権は自分
よく分からないものに投資して、価格変動にドキドキする日々を送るのは嫌ですよね。販売員に選んでもらうのではなく、自分で商品や金融機関を選ぶのが、投資で成功する第一歩です。
主導権は自分が握り、金融機関と上手にお付き合いできるようになると、ほしい情報を的確に教えてもらえるようになりますよ。
深川美幸(ファイナンシャルプランナー CFP)
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