アイスコーヒーを提供するマナーとは?
来客用コーヒーはホットコーヒーでもアイスコーヒーでも出す順番は上座(来客者)から出していくのは変わりません。
ですが、アイスコーヒーの場合、ソーサーではなくコースターを使うので提供する作法に違いが出てきます。順番は『コースター→アイスコーヒー→ストロー→ガムシロ、ミルクポーション』になります。
アイスコーヒーはグラスに水滴が付きやすいので、おしぼりも一緒にお渡しすると喜ばれると思います。また、ストローの空袋やガムシロ、ミルクポーションの空容器はすぐに回収するか、専用のカゴなどに入れてもらうようにしてください。
一般的に会社内で来客者にお出しする飲み物は緑茶が多いと思います。
おそらく緑茶はあまり人を選ばないからだと思います。ですので、来客者にコーヒーをお出しする前に「お飲み物はコーヒーでよろしかったでしょうか?」と尋ねたほうがいいでしょう。
また、本記事はご自宅で友人にコーヒーを振る舞う際にもきっと役に立つと思います。気軽なお付き合いをしていても心遣いは嬉しいですし、礼を重んじることはさらなる信頼を生むはずです。
会社勤めの人も、そうでない人もコーヒーマナーは覚えておいて損はありません。
サラリーマンとコーヒー「備えあれば憂いなし」
かれこれ十年前になろうか。こんな僕でもサラリーマン時代があった。
それこそスーツを着て、電車に乗って、タイムカードをガチャリと押す典型的なリーマンだった。
『典型的』とは言ってもいくつかやれなかったことがある。1つは事務の子に「コピー取ってきて」とお願いすること、もう1つは屋上でバレーをすること、そして最後は来客用のコーヒーを出すことだ。
しかし、たった1度だけ来客用のコーヒーを出さなければいけない境地に立たされたことがあった。元請先の偉い人が“用は無いがたまたま会社の近くを通り掛かったから寄った”という突然でいて迷惑な来訪。
背筋を伸ばす社員、へりくだる社長。不幸なことに給湯室から一番近い席の僕がコーヒー淹れることを命じられた。
僕がいた会社は来客自体ほぼ皆無で給湯室には社員用のマグカップとお世辞にも美味しいとは言えないインスタントコーヒーしか置いておらず、とてもじゃないが来客用として出せる代物は見当たらなかった。しかし、そうは言ってられない。
まずはマグカップ選び。そこにあったのは『熊さんの絵柄のマグカップ』と『“危機一髪”と書かれたマグカップ』、『地球儀のデザインのマグカップ(ちょっと欠けていた)』といったキワモノマグ。
かなり迷ったが熊さんのマグカップでインスタントコーヒーを作ることに決めた。僕がコーヒーを提供すると社長も元請先の人も『おいおい、マジかよ』という表情をしたのを今でも鮮明に覚えている。
次の日、会社の給湯室に行くと、なんとも綺麗なコーヒーカップが数客用意されていた。おそらく例の一件から社長が購入したのであろう。しかし、それから僕が会社を辞めるまでの3年間、そのカップの出番はついぞ訪れることはなかった。
提供・Cafend
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