近年コーヒーは、認知症や糖尿病の予防・脂肪燃焼・アンチエイジングなどの健康面でも注目されている食品の1つです。しかし、健康面に良いと言われているのは鮮度が高く、酸化していないコーヒーのことを指します。酸化しているコーヒーは逆に胃への負担が大きく、体に様々な影響を与えるとも言われているのです。
焙煎されたコーヒーは、見た目からして乾燥した食品と思う方もいると思いますが、実は生鮮食品の1つです。つまり、コーヒーが入っている袋を開封したときから、豆や粉の新鮮さが徐々に失われ、酸化が進む食品ということです。
そこで今回は、酸化が進行したコーヒーを見分ける方法と、それを飲むことで生じる身体への影響についてご紹介します。せっかくコーヒーを飲むなら、酸化していない鮮度のいいコーヒーを飲みたいですよね。ぜひ参考にしてみて下さい!
コーヒーの酸化を進める2つの要因とは?
コーヒーは、どんな豆でも焙煎した後に空気に触れると酸化が進むものです。そして、それに伴い老化の原因とされている活性酸素が発生する食品でもあります。やはり生鮮食品である以上、新鮮な状態でコーヒーは飲むほうがいいでしょう。
コーヒーはどんな環境で酸化しやすくなるか、湿気・温度の2つの要因について書いていきます。
湿気
焙煎豆の表面は目視ではわかりにくいですが、実は細かい穴が空いている多孔質の構造となっているため、水分を吸収しやすい性質となっています。焙煎豆を保存する上で、湿気や水分は酸化を促してしまいます。
温度
コーヒーが置かれている場所が常温だと化学変化が早くなるので、早いタイミングで劣化します。
気温が低めだと酸化がやや遅めになります。保存する温度によって、酸化スピードも変化してくるということを覚えておきましょう。
※記事の後半で、どのように保存したら酸化を防げるのか、説明は書いていきます。
【飲用前】酸化したコーヒーの見分け方のポイント
お家やオフィスなどで使っているコーヒーが酸化しているかいないかは、飲用する前に自分の視覚・嗅覚を使って見分ける参考になると思いますので、ご紹介します。
視覚
コーヒーを飲む前に酸化していることがわかる方法は目視で判別できます。焙煎したコーヒー粉をフィルターでドリップしたときに上部が泡で盛り上がっている場合は、コーヒーがまだ新鮮であることのサインです。
ドリップして膨らみがない場合は、酸化が進んでいるサインとなります。
嗅覚
市販されている焙煎豆は鮮度を保つ意味もあり、真空でパッキングされています。
開封したときに芳醇なコーヒーの香りがしているどうかという点も、酸化しているかどうかを判断する1つの基準となります。
【飲用後】酸化したコーヒーを飲むと生じる身体への影響とは?
酸化したコーヒーを飲むと必ず悪い!という訳ではありませんが、体質によっては酸化したコーヒーを飲むことで、不快感を覚えるということもあるようです。
ご参考までに酸化したコーヒーを飲むと生じる身体への影響についてまとめておきます。
コーヒーの後味が舌に残る時間が長くなり、喉がイガイガする
もともとコーヒーは苦みと酸味が強い食品ではありますが、飲んでしばらくすると苦みや酸味が消えていくものです。
しかし、飲んだ後に喉が何となくイガイガし、後味がいつまでも舌に残った場合も酸化しているコーヒーを飲んでしまったという可能性が考えられます。
お腹の調子が悪くなる・下痢なども?
人それぞれ体質は違いますが、コーヒーを飲むとお腹の調子が悪くなる、気持ちが悪くなったという方もいるかもしれません。
コーヒーを飲んでからお腹の調子が悪くなる理由として過敏性腸症候群なども考えられますが、実は酸化したコーヒーを飲むことで、お腹の調子が悪くなると言われることもあります。