三名園に負けないおすすめ庭園
日本三名園以外にも国内には数々の名園と称される庭園があります。
なかでも、大正2年(1913年)発行の教科書『高等小学読本 巻一』において三名園にも優ると評された栗林公園、米国の日本庭園専門誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』の庭園ランキングで2003年以来一位を獲得している足立美術館、そして同じランキングで足立美術館に継ぐ2位の座を同じく2003年以来獲得している桂離宮は、日本三名園にも負けない美しさと評判の庭園です。
1.栗林公園(香川県高松市)
16世紀後半、地元の豪族佐藤氏によって作られた庭園が始まり。その時はまだまだ小さい庭でしたが、1631年頃、この地を治めた生駒家の家臣により現在に近い大きな庭園の基礎がつくられました。
のちに生駒氏から松平氏へと藩主が変わり、基礎が築かれてから100年以上経った1745年に庭園が完成。明治8年(1875)に県立公園として一般公開され、昭和28年(1953)には国の「特別名勝」に指定されました。そして2009年には『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で最高評価の三つ星を獲得しています。
栗林公園の面積は東京ドーム3.5個分で、さらに背景の紫雲山を含めれば約75ヘクタールと、なんと東京ドーム16個分にも及ぶ広大な庭園です。園内随一のビュースポット「飛来峰」からは南湖を一望する素晴らしい絶景が楽しめます。
2.足立美術館(島根県安来市)
5万坪の日本庭園を有する美術館。米国の日本庭園専門誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』の庭園ランキングで長年一位を獲得し、また『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』においても三つ星を獲得しています。背景となる山や空といった借景とともに、まるで額縁に入れられた日本画のような風景を鑑賞できる庭園です。
美術館としては横山大観の作品を130点収蔵しており、本館2階の「横山大観特別展示室」では常時20点ほどを展示。そのほか近代日本画、河井寛次郎らの陶芸、童画などを収蔵・展示しています。
3.桂離宮(京都府京都市)
皇居の関連施設で、17世紀の初めに八条宮初代・智仁親王が造営に着手し、その後の2代・智忠親王の代にほぼ完成した別邸。繊細でありながら大胆な池泉回遊式の庭園は、日本庭園として最高傑作と言われています。2019年9月現在、世界遺産「古都京都の文化財」には17の社寺や城が登録されていますが、桂離宮は今後追加での登録が検討されています。
この桂離宮は、月を愛でるため、舟遊びを楽しむために造られたもの。昔の高貴な方々は、この桂離宮で舟をゆっくり漕ぎながら月夜を楽しんでいたのかと思うと、なんとも羨ましい限りですね。桂離宮の見学は申し込み制となり、事前にネットで予約を行うことも可能です。
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